ケン・ローチ監督の映画はけっこう、いやかなりシリアスで、心が(良い意味で)重くなるので、「よし、心して観るぞ!」という意気込みがないと観れません。

DVDは5本所有しているものの、先日ようやく2本目を鑑賞しましたので、久しぶりに感想を。


キラキラ キラキラ キラキラ キラキラ キラキラ


RIFF RAFF
1991年 イギリス
監督 ケン・ローチ

Photo:amazon


タイトルの「リフ ラフ」とは、「最下層の」という意味で、映画では「クズみたいな労働者」ということになっています。

刑務所から出てきたばかりのスティーブは建築現場での職にありつき、そこで良い仲間たちに恵まれます。

その現場で鞄を拾い、中身を確認して持ち主のもとへ届けると、歌手志望のかわいい女性、スーザンでした。

二人は惹かれあい、同棲を始めるのですが・・というのが大筋の内容。

当時のサッチャー政権への批判、ずさんな体制の労働組合、頭の悪い労働者、移民、ジャンキー・・やはり政治色が濃い作品ですが、労働者たちは悪い人間ではないので、ときどき面白い会話なんかもあったりします。

以下は私がすごく好きなシーン・・・乙女のトキメキ

スーザンは、正直あまり歌が上手くないのです。

でも、本気でプロになる夢を追いかけています。

スティーブがはじめてスーザンのライブへ行くと、(ヘタなので)観客から「帰れ!!」コールの嵐。

スーザンは泣いてトイレへ駆け込みます。

すると観客のおじさんがステージへ立ち、「みんな聞いてくれ。あの子はすごくいい子にちがいないよ。でもお前らが傷つけて、あの子は今トイレで泣いている。荷物をまとめて故郷に帰るかもしれない。それでいいのか?さあ、あの子を呼ぼうじゃないか」と観客へ呼びかけます。

泣きながら戻ってきたスーザンは「僕が調子っぱずれに歌っても君は聞いてくれるかい?」と、即興でビートルズの「With a Little Help from My Friends」を歌うんです・・・乙女のトキメキ

もう、涙が止まりませんでした泣泣泣

何て言うか、このシーンにはこの曲以外あり得ないほど、ハマっているのです。

 

ライブの後、スーザンはスティーブに「あの時突然、あの曲が頭に閃いたの」と言っています。

With a Little Help~はもちろん知っている曲でしたが、急にものすごく好きになってしまいましたラブラブ

同時に、もう何百回目かの「ビートルズ、やっぱりすごい」という気持ちも。

夢を持つって、素敵なことですねキラキラ

映画のラストは痛快・・と言いたいところですが、それでいいのか?という疑問も残りました。

映画全体を通して、当時のイギリスの労働者階級の生活を覗き見したような感覚もありました。

やっぱりすごいな、ケン・ローチ監督拍手

次の作品を観るのは、数ヵ月先になるかもしれませんニヤニヤ

 

 

キラキラ キラキラ キラキラ キラキラ キラキラ

 

 

最後に、主演のスティーブことロバート・カーライルは、ダニー・ボイル監督の作品「イエスタデイ」で、78歳になったジョン・レノンを演じた方なのですびっくりマーク

 

ずっと「ジョン役の人誰やろう?」と思っていたので、スッキリしたのと同時に、ここでもビートルズでつながっている!という嬉しい驚きでした笑

 

Photo:Universal