◇地元産果物など生かし 客を「明るい気持ちに」
 蒲郡市の温泉旅館とホテル計7施設の女将(おかみ)が4月から、地元産の果物や野菜を生かした各施設ごとのオリジナルの「蒲郡女将スイーツ」で宿泊客らをもてなしている。東日本大震災後、蒲郡温泉郷では2万人以上のキャンセルが出て、宿泊客は前年より3割減った。例年であれば満室になる大型連休中も空室が出た。女将たちは「こんな時だからこそ、お客様に女将の気持ちの込もったスイーツを食べていただき、明るい気持ちになってほしい」と願っている。
 蒲郡温泉郷の女将でつくる「こはぜの会」(渡辺栄子会長)の7人が「蒲郡の食と女将の魅力を発信しよう」と10年12月から準備を進めてきた。豪華ではないけれど、普通のケーキ店には売っていないようなスイーツにしようと知恵を絞った。「手作り感がある」「女将の温かみを感じた」と宿泊客に好評だ。
 「ひがきホテル」は、露天風呂や部屋から見える三河湾の竹島に見立てたプチシューを真ん中に置き、周りに白波をイメージしたココナツムースを提供している。「西浦グランドホテル吉慶」はミカンやキウイ、イチゴをゼラチンで固めたフルーツプリンを出す。「天の丸」は「食べてきれいになってほしい」と、さっぱりした味のキウイパンナコッタを提供する。
 健康志向に合わせ、野菜を使ったスイーツも工夫した。「葵」はマイクロトマト入りの豆乳トマトプリン、「ホテルたつき」は契約農家産の紫アスパラガスを使ったババロアとムースの2層仕立てを出す。このほか、「ミニトマトの赤ワイン煮」(松風園)や、マカロンの蒲郡ミカンバージョン「蒲郡みかロン」(旬景浪漫銀波荘)がある。
 こはぜの会は04年に結成され、女将たちはおもてなしの向上のため絵手紙や英会話を勉強してきた。こはぜは足袋を留め合わせる金具で、利用客と女将、人と人を留め合わせるという思いから会の名前を付けたという。葵の女将の渡辺さんは「各館で力を合わせたおもてなしをして、2倍笑顔で、2倍知恵を出し、2倍元気でやりたい」と話している。【中村宰和】

5月10日朝刊

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C大阪、英語必須科目 海外移籍不安なし
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選手寮で英語の授業を受けるC大阪の選手ら(北川信行撮影)(写真:産経新聞)
 将来の海外移籍の手助けになれば-と、サッカーJ1のC大阪が大阪市住之江区の選手寮で若手選手を対象にした英語教室を開講している。おおむね週1回のペースで、受講は義務。英語の小説を読むなどの宿題もあり、選手らはピッチ外でも“奮闘”している。

 藤田信良社長や担当者が昨年、ブラジルのクラブを視察したのがきっかけ。それらのクラブが海外移籍を目指す若手選手の価値を高めるために英語の授業を設けていたことから、C大阪でも導入することに。イギリス人のクリス・ホドルさんを教師に招いて昨年9月から本格的に始め、今年は東日本大震災の影響で開始時期が4月にずれ込んだが、その後は練習の合間を縫って授業を行っている。

 ゴールデンウイーク直前の4月28日の授業では、トランプを使ったゲームを行いながらのレッスン。Jリーグの試合前日だったが、U-22(22歳以下)日本代表のMF清武ら主力クラスも参加して和気藹々(あいあい)と英会話に励んだ。「マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)に入ってファーガソン監督やルーニーとコミュニケーションを取るには英語が必要」とクリスさん。清武は「将来、海外に行ったら英語ぐらいしゃべれないと…」と強調した。

 ドイツ1部リーグのドルトムントに所属する日本代表MF香川真司を輩出するなど、若手に有望選手が多いC大阪。担当者は「C大阪に入れば、サッカーだけでなく英語も習うことができ、海外にも行きやすくなるという“売り”になれば…」と期待を寄せる。受講生の中から英語が堪能な“第二の香川”が生まれるのも、そう遠くない日かもしれない。(北川信行)

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 チエル(川居睦社長)は、エル・インターフェース(高橋新悟社長)との業務提携を発表した。エル・インターフェースのe-Learningプログラム「スーパー英語Academic Express 2」のコンテンツを、チエルのクラウドサービス「CHIeru.net」に搭載して、3月25日から提供を開始する。

 両社では、まず学校単位の導入からスタートし、学生・生徒への個人販売も行っていくとしている。

 「Academic Express 2」は、大学生の英語力養成を目的に編成した大学向けのe-ラーニングプログラム。700講座を超えるコンテンツを用意し、TOEIC、TOEFL対策としても最適なプログラムとなっている。

 プログラム受講者が自分の英語力や学習状況が把握できるように、学習履歴や進捗状況をグラフや表で視覚的に表示する機能「My Portfolio」を搭載。システム管理者やITに不慣れなクラス担当の先生向けには、受講者の成績管理などを直感的に行うことができるツール「Class Portfolio」を提供する。(鍋島蓉子)

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