英会話で難しいことの1つは、


文脈・状況に応じて、適切な単語を選び取ること


ですが、


意味が正しければ、それだけで「適切」である


とは言えないあたりも、難しいところです。


日本を離れ、台北で暮らす今も、台湾人と英語で話していて感じます。


例えば、seldom という単語です。


「めったに~ない」という意味の副詞で、英検準2級程度まで学習が進んでいれば十分知っているレベルの単語です。


しかし、


「めったに~ない」=seldom


という単純図式で英会話をすると、不自然な状態になります。


例えば、


A: Do you like watching TV? (テレビ見るの好き?)

B: No. I seldom watch TV. (いや。テレビはめったに見ないよ)


この会話のB のseldom はイマイチです。


なぜなら、


seldom は改まった話をする場面で使う単語


だからです。


単語には、使うのにふさわしい場面があることを忘れてはいけません。意味が通じればそれでいいというわけではないのです。


日本語では、会話で「めったに~ない」を使っても別に違和感はないです。


しかし英語では、テレビの話程度の軽い会話でseldom を使うのは、合わないんです。


外国語学習の際に、意味だけでなく、こういうところまで配慮して単語を使えるようになれれば、立派なものだと思います。