初めまして。
私はTOEIC講師の経験があるジュンと申します。
TOEIC講師をする前は完全に「TOEICアレルギー」
TOEICが本当に嫌いでした。
私は3年ほど海外勤務経験(周りは全員ネイティブ)があります。
現地で就労ビザを取得し、正社員として、
ニュージーランドの語学学校で日本人スタッフをしていました。
ニュージーランドはイギリス語圏。
イギリス英語の語学力試験には、ケンブリッジやIELTS(アイエルツ)というテストがあります。
私は現地で就労ビザを取得したり、永住権を視野に入れていたので、アメリカ英語のテストTOEICはニュージーランドでは通用しないため、IELTSを受験していました。
当時、TOEICは「アメリカ英語のテスト」として認識されていましたので、ニュージーランド好きな私は、それほど重要視していませんでした。
帰国後しばらくしてから、英語力を活かせる仕事に就きたいと思い、
一般的な派遣会社に登録することにしました。前述のとおり、TOEICスコアは持っていませんので、イギリス語圏共通のIELTSスコアで日本の企業に英語力を証明しようとしていました。
しかし、日本は「英語」と言えば「アメリカ」
「英語力テスト」と言えば、「TOEIC」か「英検」
スピーキング、ライティング、リスニング、リーディングの4部門の実力を証明できる「IELTS(アイエルツ)」スコアを持っています、といっても全く通じません。
その試験の存在を知らない人ばかりなのです。
それなら英語に特化した人材派遣に登録しようと思い、良さそうな会社を見つけて面接に行きました。
スタッフ「TOEICスコアはお持ちでしょうか?」
私「TOEICは受験していませんが、IELTSスコアならあります。」
スタッフ「日本はTOEICスコアがないと、英語力が証明できませんよ。」
私「IELTSじゃダメなんですか?」
スタッフ「換算はできますけど不利になりますよ。できれば正確なTOEICスコアがほしいです。」
非常にショックでした。「英語に特化してるなんて言うなー!なんだこの会社!!」って正直思いました。でも目の前で起きたことなので、受け入れるしかありません。
TOEICスコアがないので、しばらくの間は派遣先を紹介してもらえず、自宅待機。とても辛かった。英語が出来るようになって帰国するのが夢だったのに、出来るようになったら仕事に就けない、社会に必要とされてないのかもしれないって、鬱っぽい考えになり、ほとんど引きこもりで1ヶ月半ほど過ごしました。その上、パソコンスキルも日本語のOSには慣れていない、中途半端なスキルでしたので、なんだかどんどん自信を無くしていき、どんよりしていました。
結局、紹介していただいた仕事は、英語をほとんど使わない一般的なアシスタント事務の仕事に就くことになりました。かなり士気が下がっていたのですが、職場の皆さんがとても良い人たちでしたので、救ってもらえました。
しばらくして、TOEICスコアが自宅に届きました。
派遣の仕事を紹介してもらえるまでの待機期間にTOEICテストを受験しておいたのです。
仕事が始まってからスコアを提出することになったわけですが、そこでやっと「かなり英語が出来るんですね!」と認めてもらえました。怒りに似た感情が沸いて「二度とTOEICなんて受けるもんか」と思っていました。スコアは910点。勤務先のご配慮で、アシスタント事務から会長と取締役の秘書に抜擢されました。時給も200円アップ。
「あら、なんだかんだ言っても、TOEICスコアってすごい効力だな・・」
時給200円アップって、7.5時間勤務だと1日1500円アップ。
1ヶ月(22日計算)だと33,000円アップ。
英語力を証明するだけで、こんなに差が出る。おそるべしTOEIC。
派遣先で2年ほど勤め(「完璧な秘書でした」とお褒めの言葉付き!)、その後は英会話スクールの講師を目指しました。ここでまたもやTOEICスコアの試練に合います。英会話スクール日本人講師の採用条件は920点だったのです。ガーン。10点足りない・・私のスコアは910点。講師になることをあきらめたくなかったので、入社してから920点を取得する約束をして採用していただきました。講師未経験でしかもTOEIC点数が到達できていない。肩身が狭かったです。
でも講師になってからすぐに受験して、ギリギリ920点を取得。約束を守りました。
この時点まで、「TOEICのための勉強法」について一度も真剣に考えたことはありませんでした。
私はかなりの面倒くさがりなので、なるべく薄めのTOEIC参考書で勉強し、時間のあるときに付属の模擬問題をじっくり解いて、本番のテストに臨んでいました。何が苦手で、何が得意かもほとんど分かりませんでしたので、とにかくたくさんの問題を解いて、正解してたら喜び、間違ってたら「Never mind!」気にしなーい(笑)本番のテストでは最初から順番に解いていたので、いつも時間ギリギリまで解答。900点以上取っているからと言っても、時間はあっと言う間に過ぎる。空欄を作らないように何度も確認し、最後の1分は目が血走っているような状態でした。
このようにニュージーランドから帰国して以来、TOEICが私を追いかけてくるので、どんどんアレルギー度が増し、本当にTOEICが嫌いでした。そんな時、英会話スクールは私にこう言いました。
「来月からTOEIC対策コースを担当してください。」
うそでしょ・・。
よりによって、なぜ私が・・すごい苦手なのに・・教え方分からないし・・
一気にお腹が痛くなっていきます。血の気が引くってこういうことかって感じでした。
でも会社の決めたことなので、ちゃんと向き合うことにしたのです。それからは毎日緊張による下痢(失礼!)で1ヶ月で5キロ痩せました。
初めて本気でTOEICに向き合いました。がむしゃらに勉強するのではなく、効率的且つ効果的に無理なく出来る勉強方法がないかと、いろいろやってみました。
そして3ヶ月後に受験したときのスコアは・・
L: 495(満点) R: 465 TOTAL: 960
920点から40点アップ。がむしゃら勉強はたったの10点アップ。勉強法を考えた後は40点アップ。私は、900点台の人だけができる方法ではなく、皆さんも知っていることに焦点を当てただけです。「一番大事なこと」に集中したのです。
それをこのブログで皆様にシェア出来ればいいなと思っています。
TOEIC講師を辞めてから久しいですが、今でもいろいろな方にこのコツを伝えると「目からウロコ」と言われます。もっと多くの方々に知っていただこうと思っています。
新しい勉強法なんて、もうありません。私のブログで紹介することは既存の勉強法ですが、皆さんが後回しにして、結局やらないことです。でも、どの参考書にも大切だと書いてあることを集中的にやれば絶対にスコアはアップします。
読んでいる途中でこのブログに興味を持たれましたら、ブックマークしていただけると大変嬉しいです。
それではこれから、宜しくお願いいたします。
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