シャングリラ会合で、米中対立先鋭化
浮かび上がったアジア安全保障の変化
シンガポールで行われたシャングリラ会合では、米国側が中国による南シナ海の軍事
拠点化問題について、かなり強い表現で中国を牽制。日本が提案してトランプ政権も
推進している「自由で開かれたインド太平洋戦略」が、中国の南シナ海戦略と完全に
対立するものという認識を打ち出した。
2018.6月1~3日にシンガポールで行われたシャングリラ会合(アジア安全保障会議、英民間シンクタンク国際戦略研究所=IISS主催)が、なかなか興味深かった。もちろん6月12日に同じくシンガポールで歴史的な米朝首脳会談が控えているというのも理由の一つだが、この会議で米国側が、しばらく様子見していた中国による南シナ海の軍事拠点化問題について、かなり強い表現で中国を牽制したからだ。日本が提案し、トランプ政権も推進している「自由で開かれたインド太平洋戦略」が、中国の南シナ海戦略と完全に対立するものという認識を打ち出したのだ。しかも、これにフィリピンなど、これまで中国に対して逆らってこなかったASEAN諸国までが乗ってくる形で、中国包囲網が再形成されそうな流れになっている。アジアの安全保障の変化の行方を考えてみたい。
今年のシャングリラ会合はアジア太平洋地域17カ国の国防相による円卓会議を含め、40カ国の軍高官、学者約600人が集った。
第17回目になる今年のシャングリラ会合で特に注目を浴びたのは2日の米国防長官マティスの演説だ。マティスが中国による南シナ海の軍事拠点化に対し、「必要なら断固とした措置をとる」と軍事オプションをにおわせたことがニュースとなった。中国は4月以降、南シナ海の領有権争いの対象となっている人工島に対艦ミサイルや地対空ミサイルを配備したり、電波妨害装置を設置したりしている。また爆撃機の離着陸テストを行うなど軍事拠点化に向けた動きを隠していない。
このことに対し、マティスは「中国の主張とは反対に、そうした兵器システムの配備は、脅迫と威圧を目的とした軍事利用に直接関連している」として、中国の行動が周辺国に対する脅迫だと批判、また習近平がかつて「南シナ海を軍事拠点化する意図はない」と語ったことを持ち出して、発言が守られていないと名指し批判した。
さらにマティスは「インド太平洋にとどまり続ける」と言明。台湾の防衛能力強化のため米国の装備を積極的に提供することで、中国の南シナ海の軍事的脅威に対抗していく姿勢も強調した。米国は5月30日、ハワイでの太平洋軍司令官交代式典をもって太平洋軍の名前をインド太平洋軍に改名したが、この流れの中でマティスがその意義を確認したといえる。
中国代表団はマティス演説を批判
これに対して中国代表団長の何雷(解放軍軍事科学院副院長)は強く反論。「南シナ海ではなんら重大な衝突、争議は発生していない。安定的に発展している。ただ、ある国家(米国)が自由航行を建前に、軍艦や軍機を利用して中国の島礁の近海や上空を偵察している」「中国サイドの観点でいえば、こうした(米国の)行動は、南シナ海の軍事化の原因となるだけでなく、中国の主権に対する挑戦である」と米国を批判している。
このマティス演説について、台湾アジア太平洋防衛研究センターの黄恵華研究員は「トランプ政権がアジア太平洋政策に重点を置きだした」と見ており、半島問題に何らかの決着がついたあとには、南シナ海を含むアジア太平洋が米中競争の主戦場となると予見。このため米国と台湾の政治同盟関係が強化され、台湾の防衛能力向上に米国が積極的に関わってくるとの見方を示した。
2016年に南シナ海の領土問題についてハーグ裁定以降の動きをおさらいしておくと、それを中国が公然と無視したものの、2017年4月に行われたトランプ・習近平による初の米中首脳会談では、南シナ海問題を棚上げにする(米中ともに、南シナ海の安定維持を約束する、現状変更をしない)という暗黙の了解があったと見られていた。これは、米国にとって半島問題およびシリア・中東問題を優先させるという判断があったからだろう。
2017年当時、米太平洋軍の情報将校筋から聞いた話によれば、南シナ海の中国の実効支配はすでに後戻りできないところまで進んでおり、この現状をオバマ政権以前に戻すには、軍事オプション以外では相当時間がかかる(事実上不可能)、という見立てであった。この情報筋の意見では、今のところ米国に軍事オプションを選択する意思はない、とし、“棚上げ説”の根拠としていた。
だが、米国が半島と中東の問題に軍事的政治的リソースを集中させている間に、中国は南シナ海の軍事拠点化を着々と進めていった。双方が南シナ海で動きを止めるという暗黙の了解を中国側から破って南シナ海の軍事拠点化を急いだわけだ。この背景には、南シナ海の領有権問題で当事者であるフィリピンなどの対中姿勢の軟化の問題がある。
つまり、米国に当面、南シナ海の中国支配を阻止する気配がない、とみたフィリピンやマレーシアなどが、中国にすり寄ってしまった。彼らには、経済的にも軍事的にも中国にノーといえる実力はないのだから致し方あるまい。このためASEAN首脳会合などで南シナ海問題に関して中国への非難を盛り込んだ声明は今年4月まで出せずにいた。逆にいえば今年4月に、中国を名指しはしなくとも南シナ海問題に対する“懸念”という言葉を復活できたのは、米国の姿勢の変化を察知したからかもしれない。
また、あれほど中国にべったりで、「中国はフィリピンを一つの省にできる」「中国との戦争でフィリピン軍が皆殺しされるくらいなら、海底資源の共同所有の方がマシ」と弱気の発言もあったフィリピンのドゥテルテ政権が5月以降、対中戦争の可能性について言及するまでになった。5月30日にフィリピンの大統領顧問(安全保障担当)ヘルモヘネス・エスペロンは、「フィリピンは外交努力による緊張緩和を常に目指すが、フィリピン軍が挑発や攻撃を受ける事態になれば戦争も辞さない」と記者団に発言したことをAFPが伝えている。(日経ビジネスオンライン 2018.6.6より抜粋)
海上自衛隊 Twitterより;
2018.4月4日(水)~6日(金)、村川豊 海上幕僚長の公式招待を受けて、ロバート・A・エンペドラッド フィリピン共和国海軍司令官が防衛省を訪問されました。会談後、「海上自衛隊 – フィリピン海軍間の協力深化に関わる実施取り決め」に合意・署名しました。
平成30年5月25日、第29次派遣海賊対処行動水上部隊の護衛艦「せとぎり」は、フィリピンのマニラ港に親善寄港しました。
海上自衛隊は、ASEAN諸国の海軍と連携を強化し、「自由で開かれたインド太平洋戦略」を推進しています。
輸送艦「おおすみ」は2018.4月26日~28日までの間、フィリピンのマニラを親善訪問しました。滞在中、第1輸送隊司令は、フィリピン海軍司令部監理監察官を表敬訪問するとともに、「おおすみ」乗員は、フィリピン海軍将兵との各種交流を行い、日比海軍種間の友好関係の更なる深化を図りました。
2018.4月9日、外洋練習航海(飛行)はコタキナバルを出港し、馬海軍フリゲート「KD KEDAH」と親善訓練を行いました。海上自衛隊は、本訓練を通じて、馬海軍と更なる相互理解及び信頼関係を深めました。海上自衛隊は引き続き、マレーシアと連携し「自由と開かれたインド太平洋」に貢献していきます。
JS 曙 (DD108)、海賊対策施行のための第30回展開面、司令官、中村大尉は、2018.4月9日にスリランカハンバントタを訪問した。海上自衛隊は、JS あけぼのの「海上での捜索・救助」セミナーを開催し、スリランカとの海上保安に関する関係を深めました。
花菖蒲 2018.6.3撮影
北朝鮮は、恐ろしくて相性の悪い中国習近平皇帝から離れて、親米・トランプ側に舵を切り始めたようである。
韓北は、明日のチベット・ウイグル・南モンゴル自治区(植民地)に近いようであるが、悪質な中国への包囲網が日米中心にASEANで進んでいるようである。ロシアも中国嫌いであり、米とは過去と違いトランプとプーチンは水面下では上手くいっているようである。中国は、マフィアより桁外れに悪どい、人類の歴史上最悪な中共組織である。チベット・ウイグル・南モンゴル自治区や人民は、生命・財産を粛清・没収などで失う被害者である。空気も水も最悪な環境の中国であり、建物・建造物などは手抜き工事で壊れるのが早い、危険物のようである。世界一の中国のダムなど危機が迫っているという。北京が消滅するばかりか、太平洋に汚染水が流れ下り環境破壊を起こすようである。PM2.5なども一向に改善されないで、日本など毎年影響下に置かれている。軍拡より、よい水や空気の確保が優先ではないだろうか!!異常な中国であるし、核兵器もあり、不気味ある。恐ろしく病んでるような中国中枢部ではなかろうか!!
