南シナ海、航行の自由作戦は「悲惨な結果」招く可能性=中国軍幹部
[北京 ロイター] - 中国軍の孫建国・連合参謀部副参謀長は2016.7.16日、北京で行われた非公式フォーラムで、米国などが南シナ海で実施している航行の自由に基づく艦船派遣は「悲惨な結果」を招く可能性があると警告した。
同副参謀長は、航行の自由問題は一部の国々が繰り返し煽っているでっち上げと一蹴。「南シナ海の航行の自由がいつ影響を受けたというのか。過去、現在、未来のどの時点においても、そのような問題は起きない」と述べた。16日夜のフォーラムでの発言原稿を18日にロイターが入手した。
© REUTERS 南シナ海、航行の自由作戦は「悲惨な結果」招く可能性=中国軍幹部
さらに、南シナ海における航行の自由の恩恵を最も受けるのは中国であり、妨害は許さないと言明。「しかし、軍事的航行の自由には常に反対する。それは軍事的脅威をもたらし、国際海洋法を軽視し、これに抵触することになる」と述べた。
そのうえで「この種の軍事的航行の自由は、南シナ海の航行の自由に打撃を与え、破滅的な結果を招く可能性がある」と述べたが、詳細には触れなかった。
一方、米国防総省当局者は匿名で、米国には航行の自由作戦を行使する権利があり、孫副参謀長の発言でそれが変わることはないと述べた。(ロイター 2016.7.19 13:30)
中国軍司令官、施設建設続行を表明 南シナ海、米と会談
中国海軍トップの呉勝利司令官は2016.7.18日、北京を訪問中の米海軍制服組トップのジョン・リチャードソン海軍作戦部長との会談で、フィリピンやベトナム、マレーシアと領有権を争う南沙(英語名スプラトリー)諸島での人工島建設を続行する方針を表明した。中国国営メディアが伝えた。
呉氏は会談で「南シナ海は中国の核心的利益だ。領土の主権で、我々の譲歩を期待するべきではない」と言明。その上で「中国海軍は、いかなる権利の侵害と挑発にも、対応する準備が十分できている」と述べ、「我々は島しょの建設を途中で投げ出すことはしない。いかなる国、いかなる人物が圧力を加えようとも中国は計画に基づいて島しょの建設を完成させる」と強調した。(朝日新聞デジタル 2016.7.19 16:00)
フィリピン、中国側の条件付き対話要請を拒否 南シナ海問題で
[マニラ ロイター] - フィリピンのヤサイ外相は2016.7.19日、南シナ海での中国の海洋進出をめぐる司法判断を無視して二国間協議に応じるよう求めた中国の提案を拒否した。
ABS─CBNニュースのインタビューで「(中国の外相は)二国間協議に応じるよう要請したが、仲裁裁判所の判断を無視した上でということだ」と指摘。
「それはわれわれの憲法と国益に反すると(中国側に)伝えた」と語った。
南シナ海をめぐりフィリピンが申し立てた裁判で、オランダ・ハーグの仲裁裁判所は今月12日、中国が主張する主権に法的根拠はないとの判断を下した。
ヤサイ外相は、先週モンゴルで行われたアジア欧州会議(ASEM)首脳会議に合わせて中国の王毅外相と会談したことを明らかにした。(ロイター 2016.7.19 11:30)