坂の上の雲最終第8巻のクライマックス日本海海戦が日本の圧倒的な完全勝利で終わった。
当時海戦を指揮した海軍幹部に陶酔的な慶びは皆無。戦争の空しさ、無くした人命に対する生き残ってしまった残滓だけが重くのしかかった。

当時の政治家は差し迫った難局から民族と国を守るために始めた戦争を早く終わらせたかった。

負けないだけ、国を守りためだけに仕掛けられた戦争。

やっと負けなかった。その時点で終わらせる。この大局観がまだ日本人にはあった。


いまの政治に目を向ける。不安でしょうがない。


ただし仕掛けてくる馬鹿な輩国家が隣にいて傍若無人に仕掛けてくる状況は

当時の状況と妙に附合する。


いまの政治家も、マスコミに登場する批評家さんたちも日清・日露戦争当時の

国家が抱えていた、悶絶しそうな悩みをもっと研究してほしい。