
射は進退周還(しんたいしゅうせん)必ず礼に中(あた)り、内志(うちこころざし)正しく、外体直(そとたいなお)くして、然る後に弓矢を持(と)ること審固なり。弓矢を持ること審固にして、然る後に以って中ると言うべし。これ以って徳行を観るべし。
射は仁の道なり。射は正しきを己に求む。己正しくして而して後発す。発して中らざるときは、則ち己に勝つ者を怨(うら)みず。反ってこれを己に求むるのみ。
「礼記射義」は「礼記」第46編「射義」からの抄出です。
「礼記(らいき)」とは、中国、前漢時代の経書。五経の一つで、49編あります。儒学者がまとめた礼に関する書物を、戴聖が編纂したものであす。
弓道の心得のようなものです。