久々の黒岩重吾。

やっぱりなかなか面白かった。

 

 

 

平成4年に公開された橿原市にある丸山古墳の石室内の写真が小説の着想部分になったとか。

聖徳太子、蘇我馬子が実権を握っていたという従来のイメージよりずっと推古天皇の力が強かった。

聖徳太子と推古天皇の間の溝の深さを前面に押し出して描く。

 

有能すぎた父を持ったがゆえに悲劇に突き進んでいく上宮王家の面々。

それを打ち倒した蘇我蝦夷、入鹿も乙巳の変で打ち滅ぼされるのだが。。。