本の装丁な雰囲気から幽霊が出て来る人情モノみたいなのを予想していたのだが、読み進めていくうちに社会派ミステリーのような雰囲気に。

そして、さらにラストに向けて絶妙に殺された女性の怨念と主人公の人生の黄昏感がシンクロしていくような感じ。

現実の社会派ミステリー感と「幽霊」という虚構の世界のバランスが絶妙でかなりハイクオリティな作品。

同じ作者の他の作品も読んでみたくなった。