日本に住んでいて、日本のテレビなど大手メディアの報道だけ見ていると、今回のウクライナ戦争は頭のおかしいプーチンが引き起こしたロシアの一方的な侵略戦争、というふうに見えるだろう。

 もちろん、プーチンの武力行使を正当化することもできないのだろうが、帝国主義国家「アメリカ、西ヨーロッパ)が自分達の利益のために世界で何をしてきたかを知れば、ロシアや中東、アジアの「テロ国家」扱いされてる国々に共感したくなるのも否定できない事実なのだ。

 自分もそうなのだが、日本語しかわからないので、支配者層にコントロールされた日本の報道からしか情報を得られない日本人は特に広い視野を持つことが難しい。

 

 

 

著者について。本書紹介より

マサチューセッツ工科大学(MIT)名誉教授。
「生成文法理論」を提唱し、現代の言語学に革命を起こした言語学者であると同時に、
ベトナム戦争以来、一貫して反戦運動に関わり、米国の外交政策やプロパガンダ、
それに追従する御用メディアを舌鋒鋭く批判し続けてきた政治学者・政治哲学者でもある。
著書に『9・11アメリカに報復する資格はない! 』(文春文庫)、『メディア・コントロール』(集英社新書)、
『知識人の責任』(青弓社)、『アメリカンドリームの終わり』(ディスカヴァートゥエンティワン)など多数。