ゴールデンウィークが始まった。

 高速道路が乗り放題1000円という景気刺激策が奏功したせいもあり、東京から全国各地へ行楽に出かける人も多くなっている。また、首都圏近郊のレジャー施設に遊びに来る人も多いようだ。


 都電沿線に目を向けると、改めてゴールデンウィークだからといって、足を運ぶような施設はない。

 都電の特徴は、なによりも普段着姿であり、日常に溶け込んでいる点にある。


 
都電ひとつばなし-8800形


 しかし、五能線や山口線ではなにげない路線に走らせる電車が観光客を惹きつけ、「列車に乗るために行く」現象も起きている。

 もちろん、沿線の観光地の魅力、地場の美味しい食べ物、温泉といった電車だけではなく地域のトータル力もそうした人々を引き付ける魅力となるだろう。

 

 都電には、もんじゃ焼屋や和菓子屋といった美味しい食べ物屋も多い。

 さすがに温泉はないけれど、ぶらっと散策できる昔ながらの商店街も健在だ。

 ただし、人が集まることで「さらに楽しくなる」ような、例えば高円寺や武蔵小山や十条や戸越銀座といった人が人を呼ぶ商店街がない。

 

 でも、都電に乗って出かければ沿線の街々は楽しい。

 一日乗車券はたった400円。高速道路の1000円の半額以下。しかもガソリン代もかからない。


 ゴールデンウィークに都電に乗って、東京の街を歩いてみてはどうですか?