というわけで、鉄道マニアは合コンでモテるのか?

 という壮大なる社会実験。


 鉄道マニアはモテるか?を試そうにも、いきなり「201系がさー」とか「抑速ブレーキが~」などと言ったら、確実にドンビキされることは明白である。


 合コン時、自分に課した禁則事項は


・○○系と形式番号で言わない。201系なら中央線のオレンジ電車(ただし0系新幹線だけは最近ニュースになったので例外)

・電車・汽車の違いをあえて区別しない(新幹線・SLといった大きな区別は別)

・青春18きっぷの賢い使い方や大回り乗車などの話題はタブー


 結果は、残念ながら、それでもドンビキなのである。


 そもそも参加した女の子は一様に「中央線のオレンジ電車」と言っても「???」状態だったし、「でも伊豆に温泉旅行したとき、電車で行きましたよ~」と会話についてきた子でも、「踊り子号に乗ったの?」の質問に、「踊り子号って…」と冷めた視線。


 その後、「お会計はスイカで一括払い!」と鉄道ネタを交えたジョークも空振り。

 鉄道と女性の相性は、水と油のようなものなのかもしれない…。


都電ひとつばなし-都電1


 鉄道オタク=キモいは打破できていないし、鉄ヲタブランド化計画も進んでいない。


 それが肌で感じた結論である。


 しかし、鉄道がもうすぐなくなるわけではないように、鉄道マニアが今年で全滅するわけではない。

 山は一歩ずつ登るしかない。いきなり10合目に到達することはできないのだ。


 2007年に吹き始めた鉄道への追い風。

 それをどのように大きくしていき、メインストリームへと変化させていくのか?


 それは鉄道で糧を得ている者に課された命題である。

 そして、鉄道オンリーではないものの、多少は鉄道の世界で口に糊している私も、その突きつけられたハードルを取り払うべく、一助を担わなければならない。

 まだまだ、鉄道オタク受難の時代は続くだろう。しかし、2007年のブームはあくまで初めの一歩でしかない。