鉄道マニアではなくても、乗っていて楽しい鉄道。

 昨年から巻き起こった鉄道ブームで、各地ではさまざまな趣向を凝らした車両が登場し、乗客だけではなく沿線住民も楽しめるイベントも開催されている。


 そうした鉄道の中でも、夏を代表する楽しい鉄道が、江ノ電だと言える。


 江ノ電には、夏だからと言って特別な車両が配備さえるわけではない。

 また、夏だからと言って、特別なサービスやイベントがあるわけではない。


 湘南は日本でも別格として存在する海を走る電車なのだ。

 江ノ電に乗車すれば、もう気分は湘南ビーチ!なのである。


 江ノ電には、鎌倉の大仏をはじめとする点在する名刹がある。

 四季折々で姿を変える沿線風景は乗客を魅了する。



江ノ電境川



 その中でも、夏は江ノ電の独壇場と化す。


 夏の鉄道旅と言えば、江ノ電といっても過言ではないぐらい、その名前はとどろいている。


 江ノ電は現在は鉄道事業法で営業されており、純粋に路面電車とは言えない部分がある。


 それでも、各地の路面電車が見直されているとはいいながらも、まだ苦境に立たされている現状を見ると、江ノ電は路面電車のイメージリーダーでもある。


 熱い夏、江ノ電が乗せているのは乗客だけではない、と言えるだろう。