東池袋大勝軒


 東池袋の名店であり、今般のラーメンブームを牽引してきた東池袋大勝軒が閉店した。


 東池袋地区は、再開発真っ盛りでありその一画に大勝軒はある。


 再開発後も、ビルの一店舗として営業できるように、さまざまな人が動いたようだが、店主がご高齢であることを理由に、今日で店を閉めることを決意したのだという。


 閉店が決まってからは、連日、店の前に行列ができた。

 ラーメンの味もそうだが、主人の人柄もこのラーメン屋が支持された理由だった。


 池袋副都心にほど近く、それでいて昔ながらの街並みが残るこのあたり一帯は、今後、高層ビルが乱立していくことになるだろう。


 近くには都電がのんびりと走っているが、再開発計画では新たに池袋駅東口を起点とするLRT 構想も盛り込まれている。


 都電とLRTが併走する姿を想像しつつ、こうした古きよき街並みが少しずつ東京から消えていく。

 

 昭和はとっくに遠くなったが、昭和らしさもどんどん消えてなくなっている。

 その跡に残るのは一体なんなのだろう?