梶原銀座商店街の入口には、都電もなかで知られる明美がある。  この明美、商店街の衰退が叫ばれる現況の中で、梶原商店街の店の中では唯一といっていいほど区外からお客を呼びよせる存在にまでなっている。  都電の線路から明美に向かうまでの数メートル前に、梶原銀座の入口を示す門が立っている。  この門の上には、都電があしらわれている。  ジョイフル三の輪も都電との結びつきが強いが、この梶原銀座も都電との結びつきが強く感じられる。  商店街が人々の求心力を失っている中で、こうした都電との結びつきをアピールすることで、都電利用客の足を再び商店街に向けることができるか?    市民の足と形容される路面電車には、市街地の活性化を期待する声も強いことから、梶原銀座はそのモデルケースにならなければいけないという宿命を、静かに背負っている。 梶原銀座