荒川区は都電の街。  そんなことは言うまでもない。都電グッズは数多あるけれど、都電沿線の酒屋さんには、「都電の街」シリーズなるお酒がある。種類は日本酒・ビール・ワインなどなど。  そういった都電グッズがあるのはいいのだけど、酒屋さんの前にはきちんとした幟も立っていたりして、むしろこんなマイナーなお酒をアピールする幟に妙な親近感を抱いてしまう。  都電の街は、当然のことながら全国区ではないから、あんまり売上はなさそう。まぁ、遠方に出かけるときにでもお土産にするぐらいか。  それでも、売り出した当初はきちんと幟を製作して、PRしたんだろうな。  少しばかり擦り切れた幟を見ると、そんな歴史を垣間見てしまう。  大型量販店や規制緩和が進んでコンビニなどでも酒類を販売できるようになったから、街の酒屋さんの経営状態は厳しくなるばかり。  それでも、こうした地元に根づいたお酒があるって、都電の地域性を示しているって感じがしてこない? 都電の街幟