東京都交通局が運行している都バスと都電は、祝日だけ車両の前後に国旗をつけて走っている。  これは、日の丸・君が代を強要する石原慎太郎都知事とはまったく関係なくて、以前からの慣習に従っているだけだ。  その昔、祝日になると家々の玄関には国旗が掲げられていたものだが、最近はそのような家は珍しくなった。  昨日の勤労感謝の日、都電が日の丸をはためかせて走っている姿を撮影するために都電沿線を歩いていたら、数軒、日の丸を掲げている家があった。  都電沿線は、昔懐かしい風景が残っているとよく言われるが、こうした昔の習慣を頑なに守っているという点からすると、やっぱりまだ昭和の香りがするのかもしれない。 祝日の都電