現在、豊島区は池袋東口から路面電車を走らせようとする動きが活発化している。  ことの発端は、サンシャインを中心とする東池袋エリアの再開発。  池袋東口沿いを通る明治通りの慢性的な渋滞に悩まされている豊島区は、東池袋の再開発と同時にバイパス道を再開発エリアに建設しようと計画しているのだ。  せっかく、再開発で大きな道路を建設するのだから、ついでに路面電車の軌道も敷設したらどうか? そんな意見から豊島区は区電の計画を進めることになった。  そもそも、池袋東口は、駅前からサンシャインへと続く通りは、繁華街としてにぎわっているが、東口から直進するグリーン大通りは、銀行や証券会社が並んでいるので、土日曜日はまったく活気がない。  土日でも人通りが絶えないようにするにはどうしたらいいか?  地元の商店街が、提案したのが池袋東口を起点としてグリーン大通りを通る路面電車だった。今日の一葉は、グリーン大通りから池袋東口のシンボルになっている西武百貨店を望む位置からの撮影。  この路面電車構想は、当初、区長は難色を示していたが、区長がライプチヒに音楽の視察に行ったとき、たまたま街を走っていた路面電車に乗車して、利便性を実感した。その実体験から、「自分の任期中に実現する」と公言するほどの推進派になった。  昔、都電17系統が池袋東口を起点としてグリーン大通り走っていた。その17系統は昭和44年に廃止されている。 グリーン大通り