都電の沿線には、淡い緑色した車道ガードフェンスがある。  これ、よくよく上から見てみると、れっきとした電車のレールである。  昔、まだ都電が東京中を走っていた頃、そのレールは、都電が撤去されるにしたがって、引き剥がされていった。  それらを、今このような形で、再利用している。淡い緑色のほかにも、黄色と黒の縞模様をしたガードも沿線ではよく見る。都電を守っているのも都電。そう思うと、なんだか都電の走行空間は、やっぱり都電だらけなのである。 レールの再利用