都電を見守る総鎮守 宮ノ前の「宮」とは、電停の目の前に鎮守している尾久八幡神社を示している。 尾久八幡神社の創建は南北朝以前で、尾久村はこの八幡神社を中心に農水路などが整備されていった。 尾久の農水路は、音無川から水を引き、この農業用水は八幡堀と呼ばれた。 現在、その用水路を偲ぶものは残っていないが、八幡神社前の歩道には、水路を意識した意匠が凝らされている。神社前に尾久の歴史を伝える史跡板がひっそりと立っている。 この一帯の濃工商の神様として祭られる尾久八幡は、初詣などでにぎわうが、中学校にもその名を残している。