都電荒川車庫に保存されている運行されていない都電は、何台かある。  以前紹介した1系統もその1つ。  荒川線の日に、車庫内が一般公開されて、昔の都電がそのまま保存されているのを見ることができた。  その中で、今日の一葉は、都電運転士でつくる「だるま会」が、ヒマをみつけて色を塗り替えているという6000形の都電車両。  この色の塗り替え作業が完了したら、現役の都電として運行するようになるのだろうか?  答えは、NOである。  現在、営業車両として運行している車両は、すべて国土交通省に申請しなければならない。運行している 1両1両は、国土交通省に籍を持っているのである。  一度廃用になった車両は、除籍扱いになるため、営業車両として運行することはできない。じゃあ、何で塗り替えてるの? 保存展示用ということらしいのだが、今のところ展示される場所は決まっていない。つまり、そのまま車庫内でひっそりと眠ってしまう可能性もある。 保存されている都電