サンシャイン60の正面玄関に、威風堂々とウルトラマンが立っている。
最近のウルトラマンって、近代的だねぇと時代を感じるのだけど、なんでサンシャインにウルトラマンが立っているのだろうか?
ウルトラマンと都電は、とある人物によって強く結び付けられている。
その人物とは、映画監督の実相寺昭雄だ。
実相寺氏は、ウルトラマンの監督として知られているが、実は大の都電マニアでもあり、ウルトラマンの映像にも都電を差し込むなどしている。
氏はよく『東京人』などに、よく昔の都電について寄稿している。
氏の幼少時代は、まだ都電荒川線を沿線の人々は「王電」と呼び、網の目のように東京中を都電が走っていた。
時代は変わり、ウルトラマンと都電は、まったく無関係になってしまった。ほとんど何の関係になってしまったが、実相寺氏が健在のうちはウルトラマンと都電の奇妙な縁は、密かに続くに違いない。