先日、千葉県を震源とする大きな地震があった。この地震の影響で、首都圏の公共交通機関は、大打撃を受け、一時完全に麻痺した。  ところが、都電荒川線は徐行運転こそすれ、まったく異常なく運行をしていました。おかげで、他路線から乗り換えてくる人で、車内は寿司づめ状態に……。  よく、路面電車は未来型公共交通機関だと言われる。街に直接降り立つことができるとか、バリアフリーの観点から歩ける街づくりができるとか、環境に優しいなんて意見もある。  しかし今回の地震で、路面電車は災害にも強く、優位性を発揮することが証明できた。不意なことから知った、今まで私も知らなかった路面電車の魅力である。 飛鳥山の併用軌道