久しぶりにブログを更新しようと思ったのには理由があります。
このブログのテーマは、
フリーランスとして生計を立てていく過程を記録するものでした。
結果的にまともに生計が立った月というのはほぼ皆無だったのですが。
そのちょっとした経験を経て、いろいろ考え、
今また会社に属して働こうという結論に到りました。
どうなるのかはまだ見えていません。
フリーと組織人、
どちらも中途半端なこと山のごとしで体験してきて、
2014年からはどう生活をしていこうかということを、
時々書いていこうと思います。
まずその記念すべき第一発目は、
不思議な運命の出会いについて書こうと思います。
先日ファミリーマートに昼飯を買いにいったときのことです。
ヤンジャンを立ち読みしたあと、カップヌードルとおにぎりを買って、
月額会員になっている作業スペースで食べようと思っていました。
しかし雑誌コーナーにはすでに5人の暇人共が。。
こりゃアカンわと思いさっさと飯さ買って帰ぇるべ。と思ったわけです。
ただひとつ気になったのが、
どこかの空手道場の名前が書かれたジャージを着た客が、
店員と何やら話している様子。
とりあえず欲しいものを抱えてレジに行くと、
その空手家がさらにヒートアップしてイチャモンをつけているご様子。
「骨折しとんのやど!!!」
とまくしたてています。
え、まさか?店内で転倒して骨折ったとか?
と思ったのですが、どうも何か手に持った商品を見せて、
それに関してクレームを言っているご様子。
見るとそれはタバコのようです。
「だから連絡しとんのや!!」
どうやら事前に欲しい銘柄のタバコがあるか店に連絡して、
あることを確認して骨折した足を引きずりながら買いに来たら、
やっぱり欲しい銘柄が無かった、という状況と推測しました。
空手の道場ですから上下関係も厳しいのでしょう。
先輩に言われた銘柄を買って帰らないと、
きっと半殺しの刑、
良くて木製バットの代わりに己の無事なほうの足のスネを差し出し、
先輩のローキックの練習台にされるのでしょう。
両足イカれてもうたら歩けなくなりますもんね。
しかしよく考えると骨折している後輩にパシリさせるなんて、
ひどい先輩もいたもんです。しかも彼は松葉杖すら持たせてもらっていません。
そんな酷なことする先輩ですから、後輩も義務を果たせなかったときの、
自分の立場がどれだけ危機に直面するか想像できるのでしょう。
平日まっ昼間のファミマで「骨折した足で歩くのがどれだけ辛いかわかるか!」
と喚き散らしているぐらいだから、
おそらくとびきりの阿呆であることには間違いないんやけど、
そんなアホでも容易に想像できるほど、先輩は怖いと見た。
何が滑稽てクリスマスシーズンですから、
ファミマの店員がサンタのコスチュームをしているのです。
空手家のほうは何やら髪の毛をおっ立てたヘアスタイルなので、
百歩譲ればトナカイに見えなくもない。
欲しい銘柄と違うタバコを差し出され、
話が違う、とサンタにつっかかるトナカイ。
日頃の労いのために、サンタはショートホープをあげたのでしょう。
しかしトナカイが愛飲していたのはマイルドセブンだったのです。
「おいコラじじい、待ったらんかい。ワシいつも何吸うてる?」
「いやでも、今日はもうマイセン全部子ども達にあげてしもたわ…」
「ワシとガキとどっちが大切なんじゃいコラ、ああ?」
「いやそんなん聞かんでもわかるやろフツー、わしサンタやで?」
「お前がサンタとかどうでもいいねん。
聞きたいのはガキの臭い靴下にマイセン突っ込むときにやで、
あ、そういえばトナカイもマイセンやったな。
ひとつぐらいプレゼントに残しといたろ。あいつ喜ぶでウフフ。
っちゅー温かい気持ちが芽生えへんかったかどうかっちゅーことやねん」
「いや子どもとどっちが大切かって聞かれただけで、
温かい気持ちがどうとか妄想癖みたいなこと言われても…」
「例えばの話や。靴下のくだりは例えばや。
最後のマイセンが無くなるときに、
ワシの可愛い顔が頭をよぎらんかったんかいっていうことを聞いとんねん」
「あのもうそろそろ次のお客さん並んではるし…」
「いやいやいや、ワシもお客さんやがな」
「いやお前はサンタの家来…」
「パイセンが道場で待っとんねん。
怖いパイセンが道場で太い首してマイセン待っとんねん。
12月25日だけトナカイで、他の日は道場で空手しとんねん」
「いや急にお前のもうひとつの顔カミングアウトされても知らんし。
ていうか今日はお前わしにとってはトナカイやし…」
「パイセンにはトナカイやってるて秘密にしとんねん。
買って帰らんかったら来年もうお前のことを
運んだることもできへん体にされてまうねんて」
「いやどうせ今年でお前もう年やし、次の子に引継いでもらおうと思ってたし」
「んじゃせめて最後の餞別でマイセン1箱ぐらい用意できるやろがい!!」
「んもお」
何が運命の出会いかって、自分も足を痛めていたから、
痛い足を引きずる気持ちが少しわかっただけ。
