高校までの通学路に11か月入院した急性期病院があります。
昨日の夕方、初登校の帰り道、ふと「せっかくだから寄ってみようか。看護師さんたちに制服姿をお見せしようか?」ということになり、娘と2人立ち寄りました。
4か月ぶりの病院です。
16:30過ぎ。
お邪魔しないようにと思いながらまずリハ室に行きました。
ちょうど、空いているドアの向こう側にOTの先生が!
すぐに気付いて下さり、大歓迎してくださいました。
娘の制服姿を見て涙を浮かべて下さいました。
娘が大好きだった若くてかわいい元気な先生。
「何か困っていることない?」ととても心配してくださいました。
話している間にPTの先生もちょうど戻ってこられました。
お二人の先生には意識がない入院当初から声をかけながら体を動かしていただき、血栓ができ満足にリハができない状態の時も工夫してベッド上でできることを考えて下さいました。
ある程度勉強っぽいことができるようになってきた後も、激しい感情の揺れがありわがまま三昧でした。
やりなさいと言われたことがほとんどできなかったことも数えきれないくらいです。
笑顔で根気よく付き合ってくださった先生方に感謝しています。
「いつでも何かあったらおいで」と言ってくださいました。
心強いです。
次に神経内科の病棟へ。
看護師さんたちはお忙しいだろうから少しだけ顔を見せたら失礼しようと思っていました。
ちょうどよく師長さんがいらっしゃり、突然来たにも関わらずお世話になった看護師さんたちで手の空いていらっしゃる方を呼んでくださいました。
なんと!
タイミングよく、かなり深くお世話になっていてお会いしたいと思っていた看護師さんにほぼ会えました。
まずびっくりされたのは娘がちゃんと敬語をしゃべっていること。
「今日初めて学校に行きました。」というなんてことないセリフが、当時娘が入院していた時にはぜったにに発しなかった言葉なので、みなさん「おおーーー!!」「しっかりしたね!」「ちゃんとしてる!!」と驚きいて下さいました。
皆さんお若い看護師さんなのでノリがよいです。
それを聞いて娘は「どれだけ私タメ口だったんですか??笑」と。
それを受けてまた「おおーー!!」と。
ここにいた頃は精神年齢7歳くらいだったんじゃないでしょうか。
ほぼタメ口。
わがままし放題。
女子高生らしい姿をお見せできて良かったと心から思いました。
ここのあとにいったリハビリ病院は同じ大学系列の病院だったので、娘がリハ病院を脱走した事件も既に耳に入っていたようで「抜け出したんだって? 笑」とからかわれていました。
娘は苦笑。
話している間に、ちょうどドクターの夕方回診の時間と重なり「Sちゃん本当にタイミングいいね!先生たちも来たよ」と。
担当だった医師とも御挨拶できました。
斜視が治ってきたこと、自分でまっすぐ見ることができるようになってきたことを話すと「ほんとー?!」と驚いて下さいました。
最後に4か月間お世話になったICUへ。
実は私は入院当初から入れられていたこのICU時代、ほとんど看護師さんを覚えていないんです。
師長さんくらいしかお名前も分かりません。
師長さんにご挨拶をと思い伺うと、「師長はあいにくいないんですが、Sちゃんにお会いしたいスタッフがたくさんいるので連れてきていいですか?」と外の廊下まで6人ほど出てきてくださいました。
(ICUは部外者が入ることができないので)
うぃーんと開いたICUの扉の向こう側を見て娘は「へぇー。あの中どうなってるんだろうね。なんかすごそうな部屋だね。」とつぶやきます。
それを聞いて看護師さんたちがまた驚きの声です。
「Sちゃんがそういうこを話していることが本当に信じられません」と。
私は全然ICUでのことを覚えていなかったのですが、こんなにもたくさんの方にお世話になったのだと感じることができました。
すみません。当時私は本当にいっぱいっぱいだったんです・・・。
何をしても全く目覚めない。
不随意運動が激しく麻酔を切ると大人3人がかりでも押さえつけられないくらい激しく筋緊張が起こりました。
もう、思い出したくもない状況です。
なのでICUに行くとその当時を思い出していまだに緊張します。
夕方だったのでちょうど外来の最終時間と重なり、病院で働いているお友達とも会えました。
放射線科のMさん、会計のMさん、医局のSさん。
みんなお友達ママさんです。
入院中、いつも励ましてもらいました。
最後に娘の一言。
「私が何か言うだけでみんな喜んでくれるんだね。元気になってみんなに喜んでもらえるっていいね。」
その通りです(*^_^*)