プロの仕事 | 戸田和幸オフィシャルブログ「KAZUYUKI TODA」Powered by Ameba

プロの仕事

昨晩配信した日本vsボリビア戦、「深解説」動画です。

昨晩の試合はどう解釈すべきか頭を悩ます難しい試合でしたが、下田恒幸さんの存在とサポートのおかげできちんとした形に収める事が出来ました。

もう初めてご一緒させていただいてから6年目に入りましたが常に準備を欠かさずアップデートを欠かさず、対話を欠かさずに中継に臨む下田さんは最高の実況アナウンサーです。 



この2枚の写真は2014ー15シーズンのヨーロッパリーグファイナルをポーランドのワルシャワから中継した時のものです。

あの頃からずっと変わらず我々は一つ一つの中継に心血を注いで臨んできました。
お互いがプロとして最高の中継にする為に準備をし、お互いがお互いを納得させられる仕事をするのだという良い意味での緊張感も今でも全く変わりません。

下田さんはフリーアナウンサーとして自分の仕事に誇りを持ち妥協を許さず真摯に真剣に一つ一つの中継に臨むプロ中のプロです。

ストイック✖︎ストイックという形になる我々の組み合わせですが、僕が今回も下田さんに出演を依頼した理由は昨晩のボリビア戦で尚その意味が明確に表れたと思います。

あれだけスラスラとほとんど馴染みのないボリビアの選手名を名前だけでなくその選手の背景なども交えながら話す事がどれだけ難しい事か。

一つ一つの事象を伝えるだけでなく、事象から導き出される解釈の部分についても横に座る僕の話を聞きながら視聴者目線に立ちながらの問い掛けをしてくれました。

サッカーに対する知識欲も非常に旺盛、その上でも分からない事は分からないと素直に質問してくれるのが下田さんの凄さであり素晴らしさです。

「下田さんのような実況アナウンサーになりたい」という方が沢山いる事を僕は知っていますが、下田さんの今日までの道のりを聞かせてもらった事がある者としては簡単にその言葉を口にする事は控えた方が良いと言わなくてはならないと思うくらいの高い志を持ち妥協を許さず濃密な時間を過ごしてきた下田さん。


通常の仕事以上の負担を強いてしまう形になり申し訳ない気持ちで一杯でしたが、「ここでボリビアを見た事が後々何処かで生きてくればいいね」という言葉を残して笑顔で帰宅されました。

映像なしの音声とマグネットを使った解説のみの配信となる特殊なコンテンツですが、コロンビア戦に出演してくれた小澤一郎君や配信を手伝ってくれた方も含め僕には彼らのようなプロフェッショナルな仲間がいてくれる事が何よりの財産です。
 

こちらは小澤君と配信したコロンビア戦の動画、改めて紹介させていただきます。

お互いにプロフェッショナルとして高みを目指し認め合う部分があってはじめてこういった取り組みは形になりますがスポンサーなしの自費制作な為、薄謝の出演料にも関わらず力を貸してくれた事に心から感謝しています。

配信を見てくれた方達にも我々の志と思いが少しでも届いてくれたらと願っています。

次回はまた6月に、それまではまた日常に戻って自分の仕事一つ一つに全力を尽くします。