再びヨーロッパへ | 戸田和幸オフィシャルブログ「KAZUYUKI TODA」Powered by Ameba

再びヨーロッパへ

 
あっという間に2017年もひと月が過ぎて2月となりました。
 
昨年の話になりますが12月の半ばにS級の試験に合格しました。
プロの監督を目指す者であれば必ず通過しなくてはならない関所みたいなものだと思いますが5月に開講し12月まで、途中間隔が空いた
時期はありましたが8か月間、資格を
取得するためだけではなく5年後・10年後の
「その時」の為になるように自分なりに突っ込んで受講してきました。
 
試験が終わった直後に気が抜けたのか肺炎に罹り、年末の仕事を二つも休んでしまうという失態を犯してしまい。
 
新年を迎えてからも毎年この時期だけは離れて暮らす家族と過ごす事にしているのでせっかく頂いた幾つかの仕事を断り。

そうこうしているうちにヨーロッパに来てしまい、昨年中旬から今日までほとんど仕事をすることなくきてしまいました。
 
日ごろからお世話になっているサッカーファンの皆さんには2月に入ったらまた様々サッカー中継にてお世話になります、自分なりの色を持ちながら常に学び・準備を怠らず中継を楽しみにしている皆さんの邪魔にならない仕事を目指して全力で取り組んでいく所存です。
 
S級の「研修」という課題の為にという部分が半分、自分自身の勉強の為が半分という具合でもう3週間ヨーロッパに滞在していますが仕事を断って今日まで滞在している立場でこんなことは言ったら怒られるかもしれませんが本当に楽しいし勉強になりまた刺激を受けています。
 
指導者としてはもちろんサッカー解説者としてもやはり現地で生で観てこそ感じられる雰囲気やサッカーのレベルの高さがあり帰国してからの仕事にも間違いなく繋がる時間となっています。
 
1/11にイングランドに入り今日までイングランド・オランダ・イタリアと見てまたイングランドに戻ってきましたが、試合の面白さはもちろんのことトッテナムの新しい練習場のあまりの凄さに言葉を失い(写真撮影厳禁なので見せられず残念)ポチェッチーノ監督の監督としての振る舞い方・TRの内容に感銘を受け。
 
またBBCで放送されるハイライト番組の内容の充実ぶりに、その日に行われた試合のハイライト映像を惜しみなく流しその内容に対しての分析と批評のみを90分間大真面目に話をする姿にまた感銘を受け。
 
 
 
オランダではオランダが何故しばらく国際舞台で活躍出来なくなって来ているのかを観て考える事が出来、また藤田俊哉さんにお会いしたくさん話を聞かせてもらいました。
 
先週末はイタリアへと飛び「トリノ対アタランタ」の試合を見てアタランタのガスペリーニ監督の力、イタリアの戦術面でのレベルの高さを確認してきました。
 
それぞれの国にそれぞれのサッカースタイルがあり非常に興味深い旅になっています。
 
そしてイングランドだけでなくオランダもイタリアも同じですが、ここには「サッカー」があります。
 
サッカーが人々の生活に入り込んでいてテレビも新聞も毎日サッカー。
 
羨ましがってもなんの意味もありませんがついそんな気持ちになってしまいそうになるくらい、ここには「サッカー」があります。
 
今日はリヴァプールに来てこの後行われる「リヴァプール対チェルシー」戦を観ますがどんな試合が観られるのか、それぞれの監督に注目して観てこようと思います。
 
 
 
イングランドに入ってすぐスカパーさんの仕事で岡崎慎司選手にインタビューをさせてもらいました。
常に現状に満足する事なく考え工夫し前に進もうとする姿勢とピッチの上で見せるパフォーマンスには感心させられることばかりです。
 
サウサンプトンで充実の時間を過ごしている吉田もしかり、彼らからもたくさん学ばせてもらいながら自分なりの指導者像と解説者としてのスタイルにより一層磨きをかけていきたいと思います。