朝から。 | 戸田和幸オフィシャルブログ「KAZUYUKI TODA」Powered by Ameba

朝から。

今朝チャンピオンズリーグのバルセロナとミランの試合を見ました。

一点差ではワンチャンスで追いつく事が出来る、それが実際に起こった試合でした。


立ち上がりのパトのジョージ・ウェアばりの電撃ゴールで幕を開け出鼻を挫かれることになったバルセロナ、ミランが先に点を取った事により完全にゴール前に引いて二重のブロックを作りカウンター狙いに持って行ったためボールは保持していても中は全くスペースがなく動かして相手を色々と試していきはしますがとにかくミランの守備が堅い。

完全にリアクションに徹したミランの前にゴール前に侵入出来ず時たま見せるパトのスピードを使ったカウンターに冷や汗をかかされたバルセロナ。


しかしサッカー選手として見ているとあれだけ走らされたらミランの脚が止まるのは時間の問題でした、あまりに下がり過ぎてディフェンスをするため奪ったボールも前線との距離が空き過ぎているために正確に出せずバルセロナが素早い切り替えで奪い返しに来るため前半途中からは全くミランは攻める事が出来なくなりました。


攻めなかったのではなく攻める事すら出来なくなったわけです。


ただあれだけ劣勢になりゴール前に張り付く形になってもミランの選手達は恐らく相手との力関係が肌で分かるでしょうから割り切ってプレイしていたと思います、あれだけボールを回され自分達は全くフットボールをプレイする事が出来ない場合どんどん自信は
なくなるし走らされ走らされでめちゃくちゃになりそうなものですがそこら辺がイタリアのサッカーという文化なのかは分かりませんがよく耐えてはいたと思います。


でもやっぱり後半になると穴が目立つようになるしバイタルエリアもどうしても一つ一つのディフェンスが疲労によって遅れてくるのでいつ決壊してもおかしくない状態でずっとミランは
闘っていましたがリードした事によって落ち着きを得たバルセロナは無理に突っ込んでいく事は選択せずとにかくボールを相手陣地で保持し動かし続ける事を優先しながら自然に穴が生まれるまで待つサッカーをしていたと思います。


センターフォワードにイブラヒモビッチがいればもっとクロスを入れる場面が多くなるのでしょうが真ん中に大きな選手がいる事による弊害、バルセロナのサッカーとしては細かく狭い局面でも技術と判断が最高レベルの選手が揃っているので真ん中に大きなどっしり構える選手がいると変化をつけづらくボールを動かしながら僅かに生まれたギャップやスペースに入り込んで相手を混乱させるような事がやりづらかったための放出だったのではと、どんなに守備を固められてもいつかは崩せる侵入出来るレベルにあるという事でしょうから、そして実際にそうやって相手を凌駕しているわけですからよっぽど凄いチームです。


結果引き分けという事であれだけ相手を圧倒していたバルセロナとしてはとても悔やまれる結果になったでしょうがもし僕が現地で観戦していたらそんな結果など忘れてしまうほど感動し拍手を送っていたと思います。


世の中には色々な選手がいてチームがあってまさに千差万別です。


だからフットボールは面白いと思います。


が、それはあくまでも皆が同じものを目指す必要がないよという事でありそれぞれの持っているものからそれぞれに出来うる最高を目指しましょうという意味であって全てが同じように素晴らしいわけでもない。



バルセロナのフットボールは間違いなく素晴らしく地球上で最も素晴らしい頂点に限りなく近いチームだと思います。


誰もが夢見るフットボールがそこにあります。



あのような事が出来る事はフットボールの歴史上極めて稀です、例えパトにぶっちぎられて失点しようが終了間際にコーナーから決められようが実際にピッチで起きていた現象はとてつもないものです。



朝からシャキッとさせられました。



ただ今季のレアルマドリードはワンランク上乗せしてきましたのでリーグの方はどうなるのか分かりませんね、あの縦への速さといったらそれもまた飛び抜けて凄いですから。



それぞれがそれぞれの持つ力の中で最高を目指すという意味でレアルマドリードのフットボールはこれまた凄いと思います。



マンチェスター・ユナイテッドもルーニーが自在の動きで相手を撹乱しアシュリー・ヤングがこれまた凄い事になっています、更には若手のいきのよさが凄いですからチームはどんどん伸びますね。



見ていてワクワクするチームの一つです。


日本代表も技術的にもまた戦術的にもとても勉強になるチームの一つです。



見る事もとても大切な仕事です。


見れる限り見て感じれる限り感じて自分に取り込みチームに還元したいなと思います。



こちらはまだまだ道半ば手前ですから。


それでは。



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