皆さん,こんにちは! 東大CARPです!

 最近ずっと雨ばかりで,気分が下がり気味です... 梅雨明けはまだなのか(;∀;)

 

 さて,後半ではまず,前半での内容を振り返ってみましょう!

 簡単にまとめるとこんな感じでしたね♪

・首都直下地震の20年経済被害は731兆円(まさに国難)

耐震化では不十分(被害は1/3しか抑えられない)

・東京一極集中という根本の解決が必要

 ここで,私たちは結局首都直下地震の被害を軽減させるには,東京の都市機能が分散しないことには始まらないことがわかったので,この内容についてディスカッションしたいと思いますが...

 

 もちろんこんな重要な問題はすでにお国でも議論が進んでいるわけです!

 #資料[1]〜[3]

 

 こんなちゃんとした議論は,専門家ではない我々では当然負けてしまう...

 

 それなら私たちはアイデアで勝負するしかない!ということで,まずは「予算」から考えてみることにしました.

 

 思い出してもみると,耐震化と分散化で389兆円被害を減らすことができるわけです.そして耐震化は10兆円ほどあれば十分だったはずです.

 

 ということは,

分散化の予算に

400兆円使ってもいいということでは?!

 

 ちなみに,400兆円(国の国家予算の約4年分)あれば,何ができるか...

 ほぼなんでもできます! 土木学会の発表した資料では,地方分散化の例として日本全国に新幹線を張り巡らせる,ということが書いてあります(資料[4])が,それにも21.5兆円しか(?)かからないんです!

 

 そして今回はそのアイデア出しに,しりとりを使って無作為にとってきた単語から対策を考えることで,「数打ちゃ当たる」&「奇抜な発想」戦法で解決策を考えました.(詳細は以下のURLから!)

 

【参考】

https://www.youtube.com/watch?v=ldybnuFxdiQ&feature=emb_title

#しりとりでアイデアを出す方法の発案者がTEDで発表している映像です

 

ディスカッションテーマ

予算400兆円で地方分散化を実現する

 

●解決案(下線部がしりとりで出てきた単語です!)

ベニヤ板を東京の下にしいて、東京をいくつも分けて地方にしく

・東京にベニヤ板を敷いて、ばねなどを使って地震耐性を付け加える

・地元の特産品を利用した商品(例えばアイス)を作る

 →その生産設備を作っていくことで,地方の経済を活性化させる

・老人運動会を開催,自治体レベルでの運動会

 →地域単位の結びつきを深める

教科書販売の場で帰省キャンペーンとして高速バス無料チケットをプレゼント

ツンドラ大地に東京都民を強制移住させる

 →地球温暖化対策のために涼しい地域に移動してもらう

石巻に大都市を建設する

・医者[医師]を分散させる,強制的に医者の数を地方に増やす

・日本各地のツアーを企画する

 →地方のいたるところにパワーストーンを配置,霊力を高める

・半径100mおきにスーパーマーケットを設置

とりを野生化、とりgetポイント

・実験設備などお金をかけて学校を設置(理科準備室

・XJAPAN()の地方公演をする,ミュージシャンをみんな佐賀に

ルービックキューブ世界大会を佐賀でやる

・革命を起こす(フランス革命

インドシナ半島と提携して経済を移動させる

 →日本の経済圏をインドシナ半島に

くれないの豚を佐賀で上映

・佐賀オリンピック

・佐賀に大使館

・郵送料[郵送代]無料化等の地方にいることによる不便さを解消

 →ふるさと納税的アプローチ

 →地方にいると何かと不便,その点さえ補助すれば地方が活性化するのでは

・地方自治体が勧める場所ラリー[マイル],集めると「地方マイスター」資格

 →地方の雰囲気を実際に見て感じてもらう,今まで見えなかった良さの発見

 

 かなり当たり外れがありますね ( ゚д゚)

 個人的に気に入った解決策は目立つようにしてみました.

 

 教科書販売を使った案は,このアイデア法じゃないとなかなか出てこなかったんじゃないかなと思います.教科書販売という多くの学生が集まる環境を宣伝場所に利用して,自分の地元に帰る機会を増やすことで地元に関心を持ってもらう,というように意外と筋の通った解決策でいいなと個人的に押してます.

 

 また,具体的な策を作り出しやすいという利点があったのもよかったと思います.今までのディスカッションをしながらも,あまり具体的な策に落とし込むほど議論を深めることができなかった(それだけの時間がなかった)のが問題点としてありました.しかし,具体的な単語があることによって,その言葉に引っ張られて自然と生まれてくるアイデア自体も具体的になり,出てきた案の実現性や現実化したときの情景がありありと伝わってくるので,ワクワクしながら議論の時間を過ごしていくことができました!

 

 いろいろなアイデアが出てきた一方で,その根本的なアプローチの種類としては,

 

・地元[地域]を知る機会を増やす

新しいものを作り経済活性化,周りの地域から人の移動を呼び込む

・地方に存在する都市との不平等をなくしていく

・金にものを言わせる(笑)

 

 といった少ない種類に大別できるのではないでしょうか.こういったそもそもの枠組みを超えた,より高い次元で新しいアイデアも出てくる工夫もできたら面白いと感じました.

 

以上東大CARPでした!

 

[追記 2020/11/12]

作成者が間違った情報を載せてしまっていました...

耐震化と地方分散化で減災できるのは正しくは「389兆円」でした.

以後確認を徹底いたします.

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【参考文献】

[1]まち・ひと・しごと創生長期ビジョン(令和元年改訂版)及び第2期「まち・ひと・しごと創生総合戦略」

https://www.kantei.go.jp/jp/singi/sousei/info/pdf/r1-12-20-gaiyou.pdf

[2]国土形成計画(全国計画)【概要】

https://www.mlit.go.jp/common/001100228.pdf

[3]国土強靱化基本計画の見直し (概要)

https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/kokudo_kyoujinka/pdf/kk-gaiyou-h301214.pdf

[4]レジリエンス確保に関する技術検討委員会 「分散化分科会」検討報告書

http://committees.jsce.or.jp/chair/system/files/付録5_分散化分科会報告書_1.pdf