「間違い電話」ってノスタルジック | ポンコツ軍曹の不人気ブログ「いいかげんが好い加減」

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日々思った事を好い加減に書いてます。

さっき、携帯電話に着信があった。

アドレス登録されていない、

覚えのない番号からだ。

 

むぅ……誰だろう?

俺に電話をかけてくる人なんて、

そうはいない。

そもそも俺に用事がある人が

いないからね。

 

こんな時、ちょっとドキドキする。

まだ携帯電話がなく、

電話の番号通知サービスも

なかった頃、

かかってきた電話を取るという事は、

勇気が必要だった。

 

けど、番号が通知される様になり、

その番号が知らない番号だった

時のほうが、緊張度合いは

高まるかも知れない。

 

さらに、出ようとした瞬間に

その電話が切れたりしたら、

さらに緊張感は跳ね上がる。

「一体何の電話なんだ?」

と。

 

その時の俺が、まさにその状態。

心の中で、

「かけ直そうか、スルーしようか」

の葛藤が始まる。

「何か大事な用事なら、

きっとかけ直してくるだろう」

「いや、白黒はっきりさせないと

何とも気持ち悪いぞ」

さぁ・・・・・・どうする、俺!?

 

携帯を握りしめたまま、1分ほど葛藤する。

ぐぅ、この葛藤はなかなか深い。

でも、やっぱどうにもこうにも気持ち悪い。

意を決してリダイヤルしてみる。

 

プルルル プルルル プツッ

「もしもし」

つながった瞬間、電話の向こうからは

高らかに笑うおばちゃんの声が。

 

「あ~押し間違えちゃったの。

間違い。ワハハハハ~!」

 

なぬ!?

間違い電話ってか?

 

間違い電話・・・・・・

久しく聞いていない言葉だ。

携帯全盛になり、自分でダイヤルして

電話する機会が

あまり無くなった昨今、

間違い電話という行為もなくなってきている。

アドレス帳を押し間違えて、

用のない知り合いに

電話してしまう事はあっても、

番号そのものを間違える事は

まれになってきた。

 

そんな中での、唐突な

間違い電話宣言

(しかも爆笑付き)

 

くっそう・・・・・・

俺は何のために葛藤したのだ?

この見ずしらすのおばちゃんに

笑いを提供するためか?

 

何か・・・・・・

謎の悔しさがこみ上げる。

何だこの気持ちは。

 

でも、久々に体験した

アナログな「間違い電話」

という行為のおかげで、

ちょっとノスタルジックな

気分になった俺もいる。

 

 

というわけで、まぁ良いか。