「仕方ない」っつー事もある | ポンコツ軍曹の不人気ブログ「いいかげんが好い加減」

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日々思った事を好い加減に書いてます。

俺は生業として

「聞き書き」という活動を

行っている。

このブログでアップしている

「ダイアログインタビュー」も、

聞き書きの一環だ。

 

聞き書き文を作る時は、

まずお話を伺い、それを

ボイスレコーダーで録音する。

その後で録音した音声を聞き直し、

それを文字に起こしていく

という方法で作業する。

 

この「録音した音声を聞き直す」時、

とてもビミョーな気分になるのだ。

何故なら、自分の喋り方が

とても不明瞭だからだ。

 

俺は過去、3度の

脳梗塞を経験している。

そのうち、1度目と2度目の時、

言語障害の後遺症が出た。

特に2度目(「小脳梗塞」だった)の時は、

「構音障害」という

「言葉の認識能力にダメージはないが、

発音が難しくなる」という

後遺症が強く出た。

 

これがなかなか手強い。

2度目の脳梗塞を起こしてから、

もうじき7年が経つのだが、

未だに発音がしづらい。

 

構音障害以外に、

おそらく「失語」の症状も

ちょびっとだけ出ている。

ほんの少-しだけ、

単語のチョイスに困る事がある。

 

録音した音声を聞き返す時、

嫌でも自分の「障害」と

向き合う事になるのだ。

そりゃビミョーな気分にもなるわけで。

 

「あぁ今の俺のコメント、

何言ってっか

分かんねえな」

周りの人は、そんな俺を気遣って

「ちゃんと聞こえてるよ」

と言ってくれるが、

実際のところは「もう一回言って」

と聞き返されたり、

明らかに言葉が通じていなかったり

といった事はある。

こればっかは仕方ないんだな。

以前より改善はされてるけど、

恐らくこれからも

ずっと残るモノなんだろうな。

 

コンビニやスーパーで

レジ打ちをしてもらう時、

「お願いします」

と言いながら商品を渡すと、

「こいつ今何つったんだ?」と

怪訝な顔をされる事がままある。

 

電話をしていて、自分の名前を名乗る

シチュエーションの時は、必ず

「もう一度お願いします」

と聞き返される。

 

こればっかは仕方ない事といえども、

やっぱヘコむ。

とはいえ、これはもう放っておくか、

練習して回復させるしかない。
 

それでも今のところ、

脳梗塞の後遺症とは

比較的上手に

付き合えてると思うけどね。