■ヴァロルシーヌ ~ シャモニー(Finish)167.7km 関門時間 15:30
大会終了後、結構な日数が経ちました。
今回でレースの振り返りは終わる事になります。
この振り返りで記憶を呼び戻しながら文字にする事でより脳裏に当時の出来事が刷り込まれて行く様な気がします。
あの当時は「もうこんな無茶は今回を最後にしばらくやめよう」と何度も思ったはずなのにこうして時間が経過しつつ当時を振り返って行くと「あー本当に楽しかったなぁ!!また行きたい!」という気持ちが大きくなって行きます。
本気でまた来年の大会にエントリーしちゃいそうでコワいですw
さて、レースの大詰めに戻ります。
ヴァロルシーヌというエイドに朝7:00過ぎに到着。
現地はこの時間でようやく明るくなっていました。
(東京より日の出・日の入りが2時間くらい遅かったですね)
二日目の晩もほとんど寝ないで過ごしていましたがこの時点では気力だけは充実していました。
関門時間に対し3時間程のアドバンテージを残しての到着でしたが、その状態の間に出来るだけ先を目指したいという判断でこのエイドでは腰をおろす事無く軽く補給してさっさとリスタートしました。
残り20km足らずだったのにも関わらず、この時はまだ完走出来る確信が持てていない状況です。
天気は曇りというかガス気味というか、そんな中4km程の緩やかな登りを行くと、出ました最後のボス山!!
写真ではよくわかりませんが雲が掛かっている遥か上の登山道をよじ上っているランナーが見えます。
「うぇーーー!!」と嬉しい悲鳴(人から見たらそう見えたんじゃw)
とにかく登るしかないので一歩一歩急なつづら折りをストックを使いながら登って行きます。
所々で休憩し、道を譲りながらまた譲られながらを繰り返します。
この辺りはなぜか前後5~6人位日本人ランナーでした。
ようやくピークに到着したかな~!と平らな踊り場に出て平行移動しているとまた急な傾斜が登場…
「だよね~orz」と心の中でつぶやきながら我慢。
でもモヤが有りながらも天空の景色を楽しめたので気がまぎれます。
UTMFコースの様な見通しの効かない所が多かったら持たなかったかもしれません。
直前のエイドから8km足らずを900m程の標高を2:30以上かけて最後のボス山ピーク(2127m)に到着しました。
実はこの時、寝ぼけていたのかこのピークから下ってもうひと山残っているとずっと思い込んでいました。
もうひと山有るというのに思っていた以上に登りに時間がかかり、「まじやべーーーー!」とつぶやきながら歩いていました。
「このピークが最後なんだ!!♡」とようやく理解出来た時のホッとした瞬間と言ったら…w
とは言えもう足は終わりに近づいていた様で下りセクションでもペースは上がらず、登りで稼いだ順位を徐々に下げながらヨチヨチ下って行きました。
足下は大きめの岩のがれ場で元気な足でもタフな下りだったかも知れません。
この辺りから一般のハイカーも増えてきてすれ違う度に受ける声援に元気をもらいながら進みます。
ピークから3kmほどの距離を300m位下った所にある最後のエイド、ラフレジュールに11:06に到着(関門:13:45)
下りだけの8km足らずを残して「完走出来そうだ!!」と確信したのはこの時で8時間ぶりかにしっかり腰を下ろして給水・給食が出来ました。
ゴールのその時に備えて身繕いもする余裕が有りました。
リスタートしてからも軽快に下る、というのにはほど遠く急な傾斜を一歩一歩でしか歩けません。
駆け下りようとすると脳から「やめてーーー!」とい信号が足に届く様な感覚でした。
でも景色が本当に良すぎた事とゴールを目前としている事で気分は悪くなかったです。
標高を下げる度にハイカーが増えてきて惜しみない声援を送ってくれます。
本当に、本当に嬉しくて涙をこらえながら下って行きます。
途中リゾートホテルのテラスみたいな所も横切るのですが、奇麗な景色を見ながらランチを楽しんでいる皆さんから拍手と声援を頂きました。
日本の方も多く居て日本語で「お帰りなさーい!」と聞こえた時は本当に涙が出そうでした。
下りの後半でようやく足が復活し、駆け下りる事ができなんとかシャモニーのはずれのロードにたどり着く頃には切れ目無い応援が!
ひとりひとりの声援に「メルシー!」と応えながらゴール残り2kmの地点でトレランポールにみんなから贈られた日の丸を結びつけてウイニングラン!
道の両脇のギャラリーの拍手・声援を噛み締めながら長い、長い旅の終わりを向かえます。
Chamonix 167.7km地点 1074位 43時間24分50秒 Finish
~続く?~





