田村正和さんを偲んで。



 '97「総理と呼ばないで」

再放送、皆さま、ご堪能いただけたでしょうか?


 思えばスマホの無い時代だったことが悔やまれますねぇ。スマホあったら思い切って2shotをお願いしていたと思われます。多分、何度も。笑っ

    でもその分、こうしてしっかり記憶に留めていられるのかもしれないですね。


 撮影時。

私が初めて総理のジャケットの襟にバッヂをつけるシーンの緊張感たるや!!!

 色んな意味でリハーサルからドキドキしました。手が震えましたぁ。感覚、分かりますでしょうか?

 ただの緊張じゃないんです。正和さんが素敵すぎて緊張するんです。中々無い経験です。

 お側に近づくといつもいい匂いがしました。^_^

 

 秘書という役柄、常に総理の近くにいられること。今にして思えば至福の時でした。正和さんの指が白くて長くて綺麗すぎると思ったこと。白魚のようなとはこのことだ。



 撮影の合間の会話でひとつ、めちゃくちゃ覚えていることがあります。PARCO劇場に出演することについてです。

「あそこ恥ずかしくない?」と。「はい?えーっと恥ずかしくないです。どうしてですか?」

「劇場が小さくてお客さんが近くて、恥ずかしくないかなと思って」

「はぁ、そうですか。PARCOは小さいですか。笑笑。私にはドンピシャな劇場でありますけど。私はもっともっと小さな劇場でもお芝居をしてますよ」

「もっと小さいところ?戸田さんはすごいねぇ」



 撮影中、三谷さんの脚本が遅れて予定の撮影が出来なくなったときのことです。

「撮るもの無いんでしょ?」とおっしゃってスタッフキャストを屋形船に招待していただきました。


 又々同様のことがあったとき、今度はバーベキューに招待していただいた。

 これも全て三谷さんのおかげです。笑っ

 

 今夜の思い出はここまで。くちびる