田中好子さん=スーちゃんが癌と闘っていたなんて、私は露ほども知らず、昨夜の突然の訃報はただただ驚きとショックで言葉が見つかりませんでした…。


涙は一晩溜めたわけではないけれど…。

今朝方、コーヒーを入れながらスーちゃんと出会ってからの想い出を頭の中で辿っていたら急に涙が溢れ出たのでした…。


歌手デビューはキャンディーズが73年。私(あゆ朱美)が74年。

キャンディーズはスター街道まっしぐらで、私は鳴かず飛ばずだった事は皆さんご存知の通り。


しかしながら私自身はヒット曲は無くともコント力?が認められ、TBSの音楽バラエティー番組『せんみつ・湯原のドット30歌謡曲』でキャンディーズとレギュラーを共にしておりました。

キャンディーズの初の紅白歌合戦出場が決まった時も、その連絡を受ける現場に居合わせていて、皆でおめでとう!を言ったこと、鮮明に覚えてます。

お祝いのプレゼントを皆で買おうと、紅白の本番で身に付けてもらえる物をと勝負下着を3枚!私が買いに行きました。


その後、私は歌手を断念し、劇団に入団して舞台女優を目指すのですが、キャンディーズ解散前夜に何と!私がレポーターとしてリハーサルスタジオに行ってキャンディーズにインタビューしてるんです。

YouTubeでも出てましたね。

あの時、3人が会うなり『うわーアケミが来てくれたの~?(^0^)/』ってスッゴく喜んでくれたのもよ~く覚えてます。


40歳になって私がテレビドラマに出させて頂くようになり

又々スーちゃんと再会することが出来た。勿論、ランちゃんにも。


『ちゅらさん』では何度か同じ画に収まった。昔話に花を咲かせました。


何度も撮影所なんかでもすれ違って話をしました。

京都の撮影所ではスーちゃんの趣味でもあった絵。絵手紙の伝言メモももらったな。


今年、我が母は七回忌となりますが母が他界してすぐの頃、6年くらい前だね。あれは東宝の撮影所だったと思う。スーちゃんに母が亡くなった事を知らせると『大変だったね』と慰めてくれた。

そして別れ際、『私も色々大変よ~。』と笑って言っていたのが思い出されます…。

その時はどなたかご家族の事を話してるように感じていたのですが、今にして思えばご自身の事だったのじゃないかと察します…。



それにしても早い。

早過ぎます。スーちゃん。


長い闘病生活。

周りには知らせずの状態でのお仕事。

その強さに驚くばかりです。


スーちゃんが私より一歳年上で、殆ど同じ年代を生きてきたわけで…。

これから、もっともっと思い出されることが沢山あるように思います。


まだサヨナラは言えない気分ですね…。


ランちゃんにも久しぶりにメール連絡してみました。悲しみの中、皆、頑張ってます。踏ん張ってます。



今夜は『生まれる。』第1話のオンエアです。私にとってものすごく意味のある『生まれる。』になります…。



頑張ろう!ニッポン!

踏ん張ろう!ニッポン!