「もう学校に行けない」次女が信号前でうずくまったとき、
心底もう無理だと思いました。
毎朝、次女を励ましながら学校に向かわせることも、下校時、校門前でイライラしながら次女を待つことも、次女も私ももう無理だと。
とぼとぼと次女と家に帰りました。
帰ってきた次女と私に、長女は「え?学校は?」と戸惑っています。
「次女ちゃんも学校行けなくなっちゃったー」と私が言うと、長女は
「学校行きなよ!!なんで帰ってくるんだ!!学校行ってよーーー」と泣きながら叫びました。その時の次女の悲しそうな顔。
「まぁまぁ、次女ちゃんもずっとしんどかったんだし、3人でゆっくり休もう」
そんなようなことを私が言って、3人の引きこもり生活が始まりました。
テレビも付けない、学校とも関わらない。
なぜか私も昼間、外に出られなくなりました。何かから隠れるような生活。
スーパーには日が暮れてから行きました。
すべての外界をシャットアウトする生活。
うちの家だけ、宇宙空間にふわふわ浮いてるのではないかと想像していました。
夜になると外界から夫が帰還してくる。外界と繋がっているのは夫だけ。
私の精神状態は最悪でした。
2人を不登校にしてしまった責任の重さ。どうやってこの子たちをもう一度社会に出せるのだろうか。そんなこと出来るのだろうか。ほっといたら死んでしまいそうなほど弱っていく子たちをどうやって?
それでも
顔は笑っていなければならない。美味しいご飯を作らなければならない。
綺麗な生活を保たなければならない。お母さんは元気なふりをしなくてはいけない。
いきなり、後ろから突き飛ばされて、真っ暗な闇に落ちてしまった感覚。上も下も右も左も見えません。どこに向かえばいいのか、どうやって接すればいいのか。
長女は「私のせいで次女ちゃんは不登校になった」と暗くなり、次女は長女がそうだったように、まったくご飯を食べれなくなりました。どんどん痩せていき、保育所時代の体重になってしまいました。
「お腹がすかない。」朝も昼も食べません。夜にやっと小さな小さなおにぎりを食べるだけ。自分では食べないので、私の膝の上にのせて、スプーンで食べさせました。
少し食べると、「もういい」と食べません。
次女も布団にぐったり寝そべって、ひたすらYOUTUBEを見る生活が続きました。