長女が学校に行かなくなり、玄関にもベランダにすら出られなくなりました。

 

とにかくすべてが怖い。サイレン、コロナ、ハエ、宅急便、テレビから流れるコロナや災害、国際紛争、病気のニュース。

私はテレビをつけることを辞めました。すべての情報をシャットアウト、ずっとずっと欲しがっていた任天堂switchを買い、あつもりとマイクラをひたすら二人でやりました。私が以前使っていたスマホでYOUTUBEを見たり、今までとは真逆のダラダラした生活。

 

長女は私の表情にも、敏感になりました。以前は、私が不機嫌でもあんまり気づいてないことのほうが多かったような気がしましたが、この時は、常に私の表情を観察しているような感じでした。

 

例えば、ちょっと夫にイラっとしたとき(靴下脱ぎっぱなし、電気つけっぱなしなどしょうもないことです)でも、私は子供たちの前では不機嫌にならないように気を付けていたので、怒ったり低い声などでは返事はしなかったのですが、さすがに無表情で夫を見たりしただけで、不安そうにオロオロと長女が「お母さん、お父さんに怒ってる?」と聞いてきました。

 

私は一瞬たりとも長女を不安にさせるのを避けるため、この時から、常に口角を上げ、低い声は使わずに、「いつも笑顔の、誰から見ても優しそうなお母さん」の仮面をかぶった女になっていきました。

 

私の行動次第で、長女は簡単に不安定に陥るのでした。

 

また、このころはずっと食事も不安定で、好物を作って、最初は「おいしそー」と食べようとするのですが、次の瞬間、やっぱりちょっと休憩すると、リビングに横になることが多くなりました。そのたびに、長女の背中をさすって「大丈夫、大丈夫。ゆっくり休んだら、また食べられるようになるから」と励ましました。

 

励ましながらも、本心は「これからこの子はどうなってしまうのだろう。。。」と、ゆっくり弱っていく長女に対して、ものすごい絶望感を感じていました。