体外受精の説明会に行ってきましたゾウ

不妊治療経験者とあったので、体外受精をしたことのない自分が該当するか微妙でしたが、日程の都合で急遽こちらに参加しました。

別日程だと、不妊治療初心者の説明会もあるようです。

 

 

NACの治療方針等、印象に残ったことを記しておきます鉛筆ヒヨコ

(個人的なまとめですので、間違っている点があるかもしれません。ご容赦ください。)

 

 

理事長のスタンス:自分は科学者。自然周期妊娠への探求心を止められない。

→365日休みなしで診察をしているし、NACでは毎日採卵や移植を実施することができる。

 

自然妊娠が一番すごい仕組みであるが、自然周期体外受精の可能性によってそれを超えたい!

 

 

・考え方

 

高刺激から中刺激などへのステップダウンの考え方には反対。それは、単にミニ高刺激である。

HCGは良くない。排卵を促すLHの代わりとして使われるが、HCGは妊娠時に出るホルモンであるため、作用の仕方が全然違う。

薬剤の多用は、卵子の変性を招く。

 

自然周期から中刺激へステップアップという形がよい。自然周期でうまくいかなかった場合の不足した要素を、調整することができるから。

クロミッド、点鼻薬を使う。

 

診察の際には、超音波検査だけでは見た目しか分からないため、血液検査によるホルモン値を重要視する。たとえば、見た目の卵胞の大きさが十分でも排卵がまだなこともあるし、不十分でもすぐ排卵することもある。

 

薬に頼ることは簡単だが、自然周期体外受精は高度な技術が必要で、どこでもできるわけではない。NACでは、ほかのクリニックにはない自然周期体外受精をするために必要な設備が揃っている。

 

 

・不妊の原因

 

卵子老化、という考えに疑問を持っている。高齢化すると卵子の数が減るというデータはあるが、老化の根拠を示すデータはない。

卵子が老化するのであれば、年代ごとの妊娠率データの差は年代が上がるごとに幅がどんどん大きくなっていくはずだが、実際は年代が上がるごとに妊娠率低下の幅は小さくなっている。

 

男性不妊に注目すべき。

不妊の原因で、男性が関係している割合は65%と考える。ほとんどのクリニックでは、精液検査にて数と運動率しか検査しないが、精子検査が必要。直進率や形状を調べることができる。高齢化による精子老化はある。

 

 

・治療にあたって

 

成功報酬制度は年齢制限なしで2回ある。自然周期で1回目、妊娠に至らなかった場合、個性を見極めて調整して2回目に臨むことができる。1個目で成功は17%。

 

熟練した培養技師による顕微授精(IMSI)。基本は胚盤胞培養。自然周期のため、基礎体温表の情報が非常に重要となる。

 

独自に生み出した、小卵胞採取技術は自然周期の革命である。主席卵胞だけでなく、小卵胞卵子も採取することで妊娠率が向上。小卵胞の27%が成熟する。

 

 

 

 

ほかにも諸々話がありましたが、ざっくり振り返りでした。

先生は、昔はある程度薬剤の使用もされていたようですが、現在はなるべく自然に、という方針に行きつかれたようです。

そして、現時点で考え得る最良の方法を実践されているように感じました。

詳しい検査や特殊技術料が入ることで、費用的にはけっこうかかるかもしれませんが、中途半端にケチって結果が出ず後悔することを考えると、徹底的な姿勢のこちらでやってみる価値はあるかな、と思いました。

しばらくはお先真っ暗な日々でしたが、これからは希望をもって臨みたいと思いますグー