20世紀絵画の大潮流、キュビズムとフォーヴィズムについて、思うところ是あり。両画法のモトとなった考え方は、古代から連綿と描かれ続けた世界地図にあるのではなかろうか、と。
Wikipediaによると、キュビズムとは、『具象絵画が一つの視点に基づいて描かれていたのに対し、いろいろな角度から見た物の形を一つの画面に収める』画法、とのこと。こう書くと、なにやら一大発明のように聞こえるけれど、ちょっとお待ちくだされ。その考え方と手法、太古から20世紀に至るまで、世界地図の業界では科学的かつ自然にやってのけてましたよねぇ~。
近世以降の主だった図法だけでも…
メルカトル図法
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20191112/16/tocoronomono/cb/67/j/o0800066514638122230.jpg?caw=800)
モルワイデ図法
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20191112/16/tocoronomono/b4/d6/j/o0800037114638101426.jpg?caw=800)
グード図法
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20191112/16/tocoronomono/da/2a/j/o0800036714638102187.jpg?caw=800)
正距方位図法
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20191112/16/tocoronomono/46/3a/j/o0800080014638102999.jpg?caw=800)
これだけあります。
※上掲の地図画像は、沼津高専・佐藤崇徳氏のウェブコンテンツに依る
いずれの図法も、球体を平面に落とし込むのに腐心しており、キュビズムのコンセプトと通底、否、合致します。
一方、フォーヴィズムは、『感覚を重視し、色彩はデッサンや構図に従属するものではなく、芸術家の主観的な感覚を表現するための道具として、自由に使われるべきであるとする』画法、とのこと。こっれまた、パラダイムシフトな画法のように思わせるものの、国別地図の業界では、とうの昔っからやってましたよネ、的な。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20191112/16/tocoronomono/02/d2/j/o2560182414638111869.jpg?caw=800)
昭文社:「スクリーンマップ 世界全図 国旗入り」より
一般的な地図が地形や植生に基づいて描画されるのに対し、国別地図の色どりたるや、正にフォーヴィズム!
おーい、ピカソ、マティス、そして美術評論家よ。難解な言説で衒学しようとしたって、こっちは手持ちの知識で貫くぞぉ!!!(笑
キュビズムとフォーヴィズムに対するこの見立て、当然、業界人が既に指摘しているものと思いきや、ネットでは全く引っ掛からないので、ここに記す次第です。アート方面はじめ、関係各位からのツッコミ大歓迎でございます!
Wikipediaによると、キュビズムとは、『具象絵画が一つの視点に基づいて描かれていたのに対し、いろいろな角度から見た物の形を一つの画面に収める』画法、とのこと。こう書くと、なにやら一大発明のように聞こえるけれど、ちょっとお待ちくだされ。その考え方と手法、太古から20世紀に至るまで、世界地図の業界では科学的かつ自然にやってのけてましたよねぇ~。
近世以降の主だった図法だけでも…
メルカトル図法
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20191112/16/tocoronomono/cb/67/j/o0800066514638122230.jpg?caw=800)
モルワイデ図法
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20191112/16/tocoronomono/b4/d6/j/o0800037114638101426.jpg?caw=800)
グード図法
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20191112/16/tocoronomono/da/2a/j/o0800036714638102187.jpg?caw=800)
正距方位図法
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20191112/16/tocoronomono/46/3a/j/o0800080014638102999.jpg?caw=800)
これだけあります。
※上掲の地図画像は、沼津高専・佐藤崇徳氏のウェブコンテンツに依る
いずれの図法も、球体を平面に落とし込むのに腐心しており、キュビズムのコンセプトと通底、否、合致します。
一方、フォーヴィズムは、『感覚を重視し、色彩はデッサンや構図に従属するものではなく、芸術家の主観的な感覚を表現するための道具として、自由に使われるべきであるとする』画法、とのこと。こっれまた、パラダイムシフトな画法のように思わせるものの、国別地図の業界では、とうの昔っからやってましたよネ、的な。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20191112/16/tocoronomono/02/d2/j/o2560182414638111869.jpg?caw=800)
昭文社:「スクリーンマップ 世界全図 国旗入り」より
一般的な地図が地形や植生に基づいて描画されるのに対し、国別地図の色どりたるや、正にフォーヴィズム!
おーい、ピカソ、マティス、そして美術評論家よ。難解な言説で衒学しようとしたって、こっちは手持ちの知識で貫くぞぉ!!!(笑
キュビズムとフォーヴィズムに対するこの見立て、当然、業界人が既に指摘しているものと思いきや、ネットでは全く引っ掛からないので、ここに記す次第です。アート方面はじめ、関係各位からのツッコミ大歓迎でございます!