思考実験、というか試算してみたら、結果が面白いのでご紹介。お題は、

人類をギュッとひと塊りの水にしてみたら?

 全人類の体重を水に置き換えると、

どれくらいのボリュームになるか、という思考実験です。“人類の総重量”を試算した先人は多々居られます。わたしは、さらにもう一歩突っ込んで、ビジュアル化してみました。

 さて、計算。っていっても、メッチャ単純です。使う数字は人口と人間の体重2つだけ。人口は77億人(出典:国連広報センター)、人間の体重は60kgとします。体重は年齢、性別、地域によってバラツキがあるでしょうけど、「60」を採用。ちなみに、2016年の国民健康・栄養調査によると、日本人の平均体重は男性が61.7kg、女性は50.3kg。

 人口と体重を掛け合わせます。

77億人×60kg=4,620億kg=4億6200万トン(A)

 ご存じのとおり、一辺が1mの水の立方体の質量が1トン。それを踏まえて、上の数字がどれくらいの大きさ(尺)になるのか、多少なりとも体感できるように数字をイジります。

 まず、Aの立方根が773.06140…トン=メートル(B)となります。また、Aを球の体積と見立てて直径を計算すると959.2メートル(C)。

 Bは、全人類をひと塊りの水に置き換えると、一辺の長さが約773mの立方体になる、ということ。Cは、直径が約960mの球体になる、ということ。

 皆さん、この試算をご覧になって、どのように思うでしょう。わたしは「えっ、人類たったそれだけ!?」と感じました。

 Cが地球と人類の対比を体感しやすいと思います。地球の直径は12,742km。これを100万分の1にスケールダウンすると12.747m。直径12.747mの球体に対する人間は0.96mm。人類、小っちゃ~っ!

 下は直径12mの球体イメージ

画像は武蔵野美術大学・板東孝明氏による<ジオデシックLED球
上の球体に対しての0.96mm…。

 にもかかわらず、気候変動を起こしてるんですから、

なんだか、フクザツな気持ち。

P.S.: 計算に間違いがありましたら、ご指摘よろしくお願いします。<(_ _)>ペコッ