鉄コン其古卍・番外編 Part 19、水戸東照宮です。

水戸東照宮社殿前。蒔絵のような柱と白い玉砂利が対照的

水戸東照宮は、水戸駅北口から徒歩5分くらいのところにある神社。

1621年、水戸藩初代藩主・徳川頼房により、徳川家康公を祀る神社として創建。国宝であった社殿は1945年に戦災で焼失し、現社殿は1962年に再建されたものです。公式HPはコチラ

正面から
水戸東照宮の唐門

「水戸東照宮」でググると、上のような画像が多くヒットします。このアングルからの画像を見て、「えらく派手な破風でデコった社殿だなー」と思ってたら、派手な部分は唐門でした。

斜めからみると↓こう
水戸東照宮の社殿と唐門を斜めからみるの図

さらに回り込んで
水戸東照宮の社殿

このアングルだと盛夏に訪れたように見えるけど、ど真冬!(笑 組物を「モコモコ化」させているのが面白いです。こういうデフォルメもあるんですね。

加えて、拝殿の奥が両翼に張り出しているのが気になりました。
航空写真で見てみると、

こんな感じ。

んで、「ふむ?」となりました。「これは蜻蛉形式かな?」と。

蜻蛉形式で有名なのは、高知県の若宮八幡宮の「出蜻蛉」と土佐神社の「入蜻蛉」。水戸東照宮の場合、入蜻蛉っぽい感じ。

弊殿が蜻蛉の頭、胸部が拝殿で、拝殿左右に出張っている部分が翅。

土佐神社との比較


土佐神社は翅にあたる部分がビシっと伸びてます。

果たして、水戸東照宮は蜻蛉形式なのか? 神職さん曰く「出張ってる部分は神饌所で、実用面から配置していった結果、このような形になった。設計時に蜻蛉を意図していない」。ほほーぅ。

併せて、本殿様式を確認したところ「権現造」とのことでした。

つづいて、本殿周り
水戸東照宮の本殿
ありゃ、本殿が切り妻です。こういうタイプの権現造もあるんですね~。権現造に関するWiki情報はコチラ

鰹木が三本
水戸東照宮の本殿の屋根。鰹木は三本、千木は外削ぎで風切は二つ
千木は外削ぎで風切りが二つ

水戸東照宮の本殿を後ろから

さて、それでは唐門の中、ビカビカゾーンへいってみませう。

唐門の中


この唐門と拝殿をつなぐ部分を「握舎(あくしゃ)」っていうんですって。神事をする時、拝殿に入りきらない人たちを収容するのため、昭和50年代に整備されたとのこと。

ちなみに、土佐神社の拝殿から参道に伸びる部分の名称は「拝の出」。この拝の出、ググってもヒットしないんですよねー。

唐門の内側
内側から見た唐門
描かれてる鳥はスズメでしょうか?

握舎の天井には
左は紅梅とメジロ、右は白梅とメジロ
紅白の梅とメジロ

ここのビカビカはちょっとした見モノです。
とまぁ、かような次第で見て参りましたが、個人的にどハマりしたのは参道の周辺。つまり神社の外です。

参道下
東照宮下にある宮下銀座のアーケード
「宮下銀座」という通りにかかるアーケードの朽ちっぷりがGoo:D!

参道脇
参道脇
宮下銀座の裏側。ここに雨が降ったら、押井守はイチコロです! もちろん、わたくしも大好物!(笑

メインターゲットにするにはキビシイものがありますが、水戸駅から激近なので、「何かの折に」サクっと寄れます。