2018年に公開された映画のマイベスト3を挙げてみました。

NO.1は「パディントン2」。

めちゃめちゃシンプルなストーリー。(のように見せてます)

No.2は「リメンバー・ミー」。

本作では、作画に込められたメタファーにブチのめされました。

ちょっと前までジャンルや和洋を問わず、比較的広い間口で観れてたんですが、近頃だいぶ狭まりました。アクション、バイオレンス、スリラー、サスペンス、ホラー系は食傷気味。

特に、ガン・ファイト系やサバイバル系は、何を好き好んで"人死に"を観なアカンわけ?、となっちゃう。もちろん、エイリアン1stやプレデター1stのように、創作意欲溢れる野心作に出会えば、「アバター」のようにムムっ!となりはすれど、そんな傑作が出てくる余地はほとんどゼロに近いわけで。

ということで、以上2つで終わっちった。

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さて、正月休みを利用して「哲学」を吸収してやろうと目論みました。

というのも、地元図書館で10冊超の哲学入門に触手を伸ばしたものの、どれも消化不良で頭がマッチロチロ助。初見の用語や難解な言い回しが仇となり、戦績は全敗。

このままお見舞いされっぱなしで済ますものか!、と。そこで、満を持して入手したのが下の二冊。これが大当たり!



これら二冊は目からウロコ。

まず、素人をけむに巻くような表現は、99%濾過され消えています。これはホントに素晴らしい。

また、東洋思想書に散見される甘言が皆無。「西洋合理主義ってシンドイですよね~。でも、この本を読めば、あなたの気持ちがフワっと楽になるでしょう」的な戯言は一切ナシ。



個人的には西洋編(赤い方)を読んでから、東洋編に取り掛かるのがオススメ。なぜらなら、西洋哲学は知識の積み重ね。理解の是非は「知っているか、知らないか」に帰着します。

一方の東洋哲学(仏教→老荘→禅)は、巨匠が提示した真理を「自分で体感」するのがマナー。真理を具象化するイントロは提示されるけど、真理とのシンクロに要する時間は、人によりけり。というか、できない人は一生できない…。もちろん、わたくしもできてません。

さあ、話しを「パディントン2」へ。主人公・パディントンは、東洋哲学の真髄=梵我一如・無為自然(※)を地でやっちゃうキャラクターだと思います。ご覧になるなら、翻訳版がオススメです!

※:梵我一如、無為自然は、ネット情報と上記書籍における言及に乖離があるように思います。ネット上の記述は浅薄に映ります。



P.S.: ピクサーの「ファインディング・ドリー」や「モンスターズ・インク」も仏教、老荘が入ってると思います。