鉄コン其古卍・番外編 Part 10、慈久庵さん。茨城県北部にある蕎麦屋です。


慈久庵の看板
木造ですが、ままま、番外編ということで堪忍したってつかぁさい。


慈久庵さんは、
慈久庵
バンジージャンプで有名な竜神大吊橋へと登っていく道沿いに佇んでいます。冬なのでこのアングルからでも見通せました。ラッキー!
たぶん、5~11月は、この角度で慈久庵さんを視認するのは難しいと思いますので、あしからずご了承くださいませ。


慈久庵
わたくしが慈久庵さんの建屋に惹かれるポイントは二つ。「多層」で「特有の庇形状」になってること。


訪れたのは2019年1月1日。
慈久庵の玄関。正月休業中の看板が出ている
休業を承知で参りましたのですよ、ホント!
「お定まりの出たとこ勝負で失敗したんだろう、テメぇ!」といった謗りは心外でございましてよ。


わたくし、一度だけ慈久庵さんで蕎麦を頂いた経験が。あれはたしか2014年の初夏。
慈久庵


が…、待ち時間、味、値段とも
慈久庵


小生にはオーバースペックでした。
慈久庵
そんな苦い出来事から、かれこれ5年。時がたつのが鬼早い!


ときに、二階建(多層)かつ独特な屋根の形から「田麦俣の多層民家を移築&リノベーションしたのかな?」と思っていました。

古民家の萱葺き屋根といえば、自分のイメージでは寄棟と入母屋がテッパン。慈久庵さんのような庇を持つ古民家は特殊な例で、どこか遠方の古建築を移築したのだろうと想像していたら…。

が、ルーツは、割と近くにあるようです。下は那珂市の曲がり屋。

那珂市の曲がり屋を正面から
那珂市は、慈久庵さんがある常陸太田市の南隣り。

那珂市の曲がり屋を斜め前から

慈久庵さんの大きさ、高さからすると、那珂市の曲がり屋を「ニコイチ」して「リフトアップ」したようにも見えますなぁ。もっかい食べに行って、ご亭主に建物のことを訊いてみよう!

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2019.1.7追記
那珂市曲がり屋の庇形状は「兜造り」というそうです。このように軒を切り上げることによって、中二階部分を有する広い屋根裏を有効活用するとともに、外観に変化をもたらすデザイン上の役割もある、とのことです。
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反対側から
谷の反対側から望遠で撮った慈久庵
望遠にて。春~秋は葉っぱがブラインドになるでしょう。


谷の反対側から望遠で撮った慈久庵


蕎麦通の世界では有名らしいですヨ。