こんにちは Toco です。
いつもご訪問頂きありがとうございます
アジサイの綺麗な季節ですね
わたしには認知症の母がいます。
何もかも分からない訳ではありません。
見た目にはそうは見えないし
少し話すなら気づかない程度ではあります。
小さなことを忘れていたり
使っていたものが使えなくなったりしているんですね。
兄家族と一緒に暮らしているんですが
兄たちは外食に行っても母は行きません。
大阪に居る姉が今の帰られない状況では
もっぱら近くに住む娘であるわたしとだけが
外食やお出かけの楽しみです。
デイサービスがお休みの時は
出来るだけ連れて出かけるようにしています。
先週
診断では「腸感冒」ということですが
夜中から嘔吐して
フラフラするということで病院で点滴してもらいました。
そんな中でも家での食事が
胃腸に優しいものを考えて作ってくれるわけでもなく・・・
兄嫁が子育ても母にお任せで
病気の時にどんな食事がいいのかも分からないんですよね。
最近は兄が食事を作っていますが
中高生の子供たちに合わせた物が多く
母は「あるもの食べてる」という感じです。
点滴してもらい少し元気になったので
美味しいものを食べに行こう!ということで
新しく出来た和食のお店に行きました。
とても美味しくて
優しい味でした。
しかもたっぷり
新鮮なお刺身
油を感じない天ぷら
母も食べれるだけ好きなものだけを
選んで食べていました
ご満悦
ただ・・・
わかります?
母の前のパーティション・・・
もちろん世の中の情勢は理解していますし
お店としては対策していないと
色々問題があるのでしょうね。
個室で母もゆっくり食べて貰えると喜んでいたのに
さすがに残念な気持ちになりました。
友達や旦那ユウキチくんとなら
お店も大変だよね。
と思えたでしょうが・・・
認知症で当たり前だったことを忘れてしまってる
母にとっては施設の面会のような
パーティションが意味が分からないですよね
そのうえ
食べ方の一つ一つをゆっくり考えて食べるんです。
例えば「お刺身」のワサビ
普通に醤油に溶かしたり刺身に乗せて醤油をつけたり
食べ方は色々ですが
認知症が進んだころから
眼を離すと「ワサビ」だけを全部箸でつかんで食べちゃうんです。
なのでそのまま箸やスプーンで
パクパク食べれるものじゃないときは
口に入れる前に気を付けて見ているんですね。
(お皿に乗ってるものは食べれると思ってますから)
初めに「ワサビ」を醤油にとかしておいたり
天ぷらの汁に大根おろしを入れておいたりね。
でも1番気を付けているのは
それを自然にすることなんです。
母が出来ないと決めつけているような態度は
認知症の方に多いのですが
自尊心を傷つけます。
なので言葉で先回りして
ああして!こうして!
というのはあまりしたくないのです。
このパーティションがあることで
自然に上手く困らないようにするのは難しいのです。
おしゃべりに夢中にさせておいて
なんとか口で
「この緑のを小さい醤油に入れるんだって~」とか言って
ワサビをそのまま食べることは回避しましたが・・・
食べているうちに
あっ!と思った時には遅く
天ぷらをワサビ醤油にしっかり浸けてしまったりしてました
食べて害があるわけではないし
ワサビをそのまま食べても平気なのだから
神経質に見る必要もないのですが
覚えていられないのだから
一瞬一瞬「楽しい」「美味しい」と
喜びを感じてほしいと思うのです。
とても美味しかっただけに
少し残念な気持ちで帰りました。
母は大喜びで大満足でしたが
きっと今の世の中だと
こういうちょっとしたことに思うことで
大変な思いをしている方が沢山いるんだろうと思います。
長く続くこの環境が
当たり前だと思ってしまわないようにしなければ
この先、生きずらくなる人が
どんどん増えてしまいますね。
明日から元通りです!
という日はないと思います。
少しずつそれぞれが元に戻っていくしかないですね。
今日も最後まで読んで頂きありがとうございます
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