8/14のしるこ | うなじのあとあじ

うなじのあとあじ

津軽のため息・哀愁の重ね着女・路地うなじ。 漫画家お東陽片岡先生お墨付きの「お湿りヴォイス」で女の切なさ、痛み、情念、怨みをエロ哀しく唄います。 津軽弁で読む官能小説、津軽弁で歌うエマニエル夫人。お色気暗算など。ご笑覧くださいませ。

今夜は西荻窪にある小料理屋HANAさんへ。
 
近藤哲平&米内山尚人
もとい、
シルエット近藤哲平&サンシャイン米内山尚人の
「ムードクラリネットの夜」へ。
 
哲平さんのクラリネットが歌い、
米内山さんのギターが泣く夜。
 
1950年代~1980年代のムード歌謡を堪能しました。
「雪國」からの「時の流れに身をまかせ」では、
小さい頃を思い出し、涙がこぼれそうになりました。
 
しるこは普段、音楽、映画、本、演劇といった類の感想をブログで具体的に書くことはありません。
正直苦手です。
でも今夜はちょっと熱くなるものがあり、
丑三つ時に思いを少し書き綴りたいと思います。
 
しるこは英語で作詞をして歌います。
技術的に自分よりも上手な歌い手さんはごまんといます。
自分は「自分で書いた言葉を誰よりも心を込めて歌う」
これを一番大切にしています。
英語の曲を歌っても内容はわかってもらえないかもしれない。
それでも思いが伝わるようにと歌います。
カバー曲でもカラオケでも言葉を1つ1つ大切に歌います。
 
今夜の哲平さんは、それをクラリネットで表現されていました。
言葉が出ないはずのクラリネットなのに、
悲しみ、切なさ、激しさといった感情がひしひしと伝わってくるのです。
しるこは古い音楽に無知なので(新しい音楽もですが)、
前半は知らない曲も多かったのですが、
それなのにクラリネットの音から情景が浮かんできました。
そしてショックに近い感情を覚え、身震いしました。
楽器の演奏を聴いて、すごいなー、うまいなー、かっこいいなーと感動したことは何度もありますが、
歌い手として衝撃を受けたのは初めてです。
楽器から「歌詞を表現すること」を学んだのも初めてです。
 
結局、ここまで長いこと読んでいただいたのに、
結論は上手く伝えられないのですが(ごめんなさーい!!)、
もう一度、言葉を歌で表現する者としての自分を見つめ直そうかなと。
 
「学び、気づき」というものは
いつどんな人や物や角度から突然発信されるかわからない。
だから常に「心のアンテナ」を謙虚にしっかりと張っていかないと。
 
哲平さん、米内山さん、ママさん、スマイリー井原さん、常連客の皆様。
素敵な夜をありがとうございました。

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