「ホームランド」です。
<#11 信念と覚悟 THE VEST>
大変なことになってきてます!!
キャリーは爆破事件に巻き込まれ、身体的には軽傷で済んだのですが、精神的に大きなダメージを受けたようで(それは当然ですよね)、かなり精神疾患が悪化してしまいます。その鬼気迫る躁状態、クレア・デインズが圧巻の演技力を発揮していて、これはもう、ホントに見ものです。
だって、キャリーの表情、誰が見ても普通じゃないっていうか、ハッキリ言って異常ですもんね。
だけど、キャリーの言っていることは、なんとなくだけど、結構当たってるんじゃないかって気にさせるのも不思議。
ソールも彼女のあの支離滅裂な話し方に驚き呆れながらも、彼女が何色もの色ペンを使って作っている資料が、アブ・ナジールの年表だってことが分かります。それに気付いたソールが、資料の紙を色に沿って順を追って壁に貼ってみると、アブ・ナジールが活動をしていない時期が一定期間あることが分かります。
キャリーは、その「空白の期間」に、アブ・ナジールにとって人生を変えるほどの何か重要なことが起こったのじゃないかと推理します。それがプライベートなことだと察したキャリーは、その同じ時期に監禁され一緒に過ごしていたと考えられるブロディに、話を聞こうと、連絡を取ります。
キャリーは確かに双極性障害で、その最も頂点と言える深刻な躁状態にあるのは事実ですが、その頭は冴えわたっていますよね。きちんと療養しながら上手くやれば、キャリーにとってもCIAにとっても、悪くない結果がもたらされるような気もするんですが、なかなかそううまくはいきませんよね、大変残念ですが。
一方のニコラス・ブロディ。選挙出馬前に家族の時間を持とうと、家族旅行に出かけます。
ニコラスはかなり思いつめている様子で、娘のデイナに「これからどんなことがあってもお母さんを支えてあげてほしい」と言います。デイナも初めは、選挙に出るだけでしょ、何をそんなに大げさに…みたいなことを言うんですが、父親のあまりに真剣な表情に、なにか深刻な事情があるんじゃないかと薄々気づきます。
それもそのはず、何しろニコラスは旅行中に立ち寄った店の奥で、装着式の爆発物を受け取るのです。胴体に装着して爆破する、自爆テロに使われるものです。
ニコラスが自爆テロ!?
何か大変なことが起こるとは予想していましたが、これはただ事ではないですよ。
合衆国にとってこれほどショッキングなメッセージはないですよね。
ずっと捕虜としてとらえられていた米国海兵隊の帰還兵で、今は国の英雄となって国政に出ようとしているニコラス・ブロディが、自らの命を投げうって、ホームランドに異を唱えるというワケですから。
ニコラスの心情は、ストックホルム症候群ってやつだと思いますけど、要するに洗脳っていうのはものすごいパワーなんですね。
故郷に帰ってきて、愛する妻と子供たちに出会い、そして恐らくキャリーとも、心と心が通じ合ったソウルメイトという感じになっている矢先だというのに、それでもなお、作戦を実行するというのでしょうか。
さて、極限の躁状態にあるキャリーが、アブ・ナジールの過去を探るために、ニコラスに会いたいと告げ、それなりに身ぎれいにしてニコラスを待っていたのですが、彼女の家に現れたのはデイヴィッドほか数名のCIA職員たちでした。ニコラスはデイヴィッドに自分とキャリーの不倫関係があったことを告げ、キャリーからストーカー行為を受けていると伝えたのです。
なんてこったい、OH MY GOD!ですよ!!
キャリーのCIAでの信頼は失墜し、おそらくキャリアも終わるでしょう。
まぁこれまで病気を隠していたキャリーも悪いですが、だましだましなんとかやってきて、しかも組織の役にかなり立ってきたのに、そして今回だって、組織のために動いてニコラスに接触したのに、彼女にとっては築き上げてきた全てを失うという、最悪の結果になってしまいました。
もう頼みの綱はソールだけ。ソールよ、なんとかキャリーを救ってよ、お願いですから~!
それにしても、ブロディにとって、キャリーは本当に何でもなかったの?
私はどうしてもそこが気になってしまいます。
確かに一瞬だったかもしれないけれど、あんなに分かりあえていたと思ってたのに。
まぁ男と女なんてそんなものなんでしょうか?
そんな風には思いたくもないけれど。
国家転覆の大惨事が待ち受けているというのに、私の興味は二人のラブ・アフェアだってことが我ながらおかしいんですが、もちろんこの先の物語展開は全体的に大いに注目しています。
ファーストシーズンも残すところあと1話。
次回が楽しみ過ぎて、怖いわー!!
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