「ホームランド」#6 誠実な兵士 | 人生にドラマを!~トコの海外ドラマ日記

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海外ドラマ(主に米国もの)を中心に感想などを書き連ねます。
読書や映画鑑賞も好きなので、たまにそんな話もします。
一応それなりに気を使ってはいますが、レビューはネタバレを含みますので、何卒ご了承ください。

「ホームランド」ファーストシーズンです。

<#6 誠実な兵士 THE GOOD SOLDIER>


なんだか不穏な空気が漂ってきましたね。

ブロディの怪しさが増す一方で、キャリーの精神的不安定要因が活発化しています。


今回もドキハラな見どころがいくつかありましたが、一つはブロディの上司であったトム・ウォーカー伍長の追悼式典とその二次会パーティでの出来事でしょうか。

トム・ウォーカー伍長はブロディと同様、生死不明だったわけですが、ブロディが戻ってきたことで、死んでしまったことが明らかになり、このタイミングで追悼式、ということになるわけですね、そこでブロディは弔辞を読むというか、スピーチすることになったと。


しかし、視聴者にはこれまでの回想シーンで、なんとなくほのめかされてますよね、トムを殺したのは実はブロディ自身なのではないか、ということを。

パーティで酔っぱらった軍人仲間がいみじくも言っていました、トムは殺されたのに、なんでお前は生きて帰ってきたのかって。そして、その傷痍軍人は、ブロディの妻ジェシカとマイクの不倫にも触れ(ハッキリとは言っていませんが)、マイクが彼を殴り、そのマイクをブロディが殴るっていう、ちょっと混沌とした展開になって行きました。

このあたりが、敵側に寝返ったとはいえ(いまだ疑惑ではありますが)、ブロディの人間的な一面がのぞくシーンでなかなか見ごたえありました。


もうひとつの見どころはポリグラフをめぐるエピソード。

拘束されたハミドがカミソリで自殺を図ったことを受け、彼にカミソリを渡したのは誰なのかを探るために、キャリーは、ハミドの拘束にかかわった人物全てにポリグラフを受けさせることを提案します。

不本意で、しかも忙しく不安定な精神状態でポリグラフを受けるソウルでしたが、とはいえ、「ハミドにカミソリを渡しましたか?」の質問に対して、波が大きく振れた時はちょっとドキッとしましたね。

ええ、まさかの黒幕ソウル!?みたいな。

まぁ誤解だったみたいですが。


キャリーはブロディにもポリグラフを受けるよう依頼しますが、ブロディは追悼式を理由に、後日受けるといい、一日先伸ばしたことが、結果的にブロディにスキを与えてしまうことになります。


というのも・・・その空白の一晩で、ぐでんぐでんに酔い潰れたキャリーが、こともあろうか、ポリグラフの目的をブロディに話し、しかも関係を持ってしまうのです。

いや人間関係って複雑なものですが、これを機に、このドラマがどっちの方向にむかっているのか私自身分からなくなってしまいました。

それでも落胆というよりは、より謎が深まることで、ストーリーとしての魅力は深まっています。

つまり、いい方向に複雑化してきてるというか。


次の日、ポリグラフを受けたブロディ、質問にも難なくスルー。波は全然うごきません。

戸惑うキャリーは咄嗟に、「浮気をしたことあるか聞いてみて」。

その質問にも波は動かずスルー。


そうでしょうそうでしょう。

ブロディは8年もの間、何をしてきたと思っているんですか。

敵側の洗脳を受け、ちょっとやそっとじゃ動揺なんかしないように鍛えられてきたはずです。

しかも、「浮気をしたことがありますか?」の質問にも動揺しないのだから、要するにウソも平気で付けるということですよね。

しかも前日、何を質問されるかをキャリー自身が教えてしまったも同然なわけですから、心の準備だってあったはず。

ああ、キャリーったら何たる失態、と思うと同時に、この二人の関係は今後どのような展開をみせるのか、キャリーの意図はどこにあるのか、非常に興味深くもあります。




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