<#6 待ち望んだ瞬間 Eye to Eye>
このお話って、ほっこりするいい話ってところもあるんだけど、すごく怖くてどんよりする話でもあるんですよね。
怖いモチーフとして一つは大企業であるアスター社。彼らは自分たちの技術革新のためなら、誘拐や殺人もいとわないという超・違法集団で、場合によってはその力は国家権力まで巻き込んでいるという恐れもあります。
そしてもう一つは謎の聖職者?ギレルモです。
ルックスからして怖いですが、彼は神のミッションとして、特別な力を持つとされる35人を順次殺そうとしています。既に何人か彼の手にかかってしまいました。彼によると、この35人の存在が神の力を脅かしているとか。
あのですね。信仰に携わる人ならそもそも論を考えてほしいんですがね、神は何のためにその力を使われているのか。人々の幸せのためではないのでしょうか。
人の能力を妬むなど、神の御技ではないですよ。ジーザスは日本の神話に出てくる神々とは違って、無私の人なんですよ。もう一度、神学勉強しなおした方がいいんじゃないですか。
とでも言いたくなりますが、とにかく彼は、独自の理念にのっとって、自分自身と葛藤しながらもそのミッションを遂行しています。
しかもその殺し方が、喉をかき切るという、非常に残虐なものです。
神としては本当に嘆かわしい業だと思いますよ。エイメン。
それはともかく、ギレルモは当然、ジェイクやアメリアのことも狙っているし、彼によると彼自身がその35人の一人でもあるらしいのですよね。
で、一応、聖職者であるので、その神のミッション以外の罪は犯さないということで、35人以外は手に掛けないと前回のエピで言っていましたし、それで一人、殺すのをやめた、というシーンもありました。
ところがどうでしょう!今回はその誓い(?)を破って、なんと35人以外の人を殺めてしまった。しかも神父様を。
あーあー、知らないよー。
さて、今回のエピでは、ある奇跡が起こりました。
アメリアとジェイクの出会い、というかちょっとした交わりというのでしょうか。
ジェイクのガールフレンド(?)であるソレイユのおじいちゃんと、カルヴィン・ノーヴァーグの母親の携帯を介して意思疎通がなされたというところに、偶然のつながりを持ってきたわけですね。
まぁ無理やり感は否定できませんが、ドラマですから。
そしてアメリアとその母ルーシーとの再会も、ほんの一瞬ですが果たされました。
それなのに...すぐに離れ離れになってしまう二人。
あのシーンでは、アメリアはどうしてじっとしているんだろうかと、ワケが分かりませんでしたけどね。
ここで話をやめるわけにもいかないのでしょう。
その前段として、カルヴィン・ノーバーグが何故アメリアを監禁して実験をしているのか、その真相も今回明らかになりました。カルヴィンの弟は事故で植物状態にあり、脳を何とか治したい、その研究のためにアメリアを通して実験している、ということでした。
この流れもちょっとうーん...という気がしなくもありませんが、要するに、道は一応、善意で舗装されているということを描きたかったのでしょう。その気持ちは分かりました。
しかし、マーティンたちはその居場所をほぼ突き止めたわけですから、これからはあんまり遅々としていないで、アメリア救出に全力をかけるべきでしょうね。ここでグズグズしてるわけにはいきませんよ。
とはいえ、グズグズしちゃうんでしょうね、シーズンはまだ中盤に差し掛かったばかりですから。
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