機会があれば是非見たいと思っていたドラマ「パーソン・オブ・インタレスト」ですが、このほどAXNで、シーズン1からの振り返り放送が始まりましたので、見始めることにしました。
「パーソン・オブ・インタレスト 犯罪予知ユニット」<#1 序章 Pilot>です。
関係ないんですが、一話の副題が「pilot」というドラマをたまに見かけますが、これは1話がパイロット版として作られた、ということなんですかね?
まぁいいですが気になったので。
さて、このドラマのモチーフとなっている「監視」についてですが、やはり昨今(というかアメリカでは少し前になりますが)、テロ対策としてNSAが国民を監視しているという疑惑(というか恐らく事実)が明るみになってから、ドラマ業界でもトレンドとなっているモチーフのひとつだと思います。
一人一台、携帯電話やスマホというカメラ付き情報端末を持つ時代に入って、そのマイクとカメラを用いることにより、個人の情報を収集することは、技術的には可能な世の中になっているわけです。法的、倫理的な問題は置いておくとしても、しかしそれらの情報を全て収集したところで、その中から役立つ情報を抽出するということは、まぁ現実的には大変に至難の技です。
だから実際の利用方法としては、国家機関などが既に得ている情報から割り出した人物について、その監視ツールを言わば副次的に使って情報を得る、という利用方法しか考えられず、監視ツールから収集した膨大な情報からのボトムアップ的捜査は、無駄が多すぎます。
しかし、その途方もない膨大な情報から、必要な情報だけを比較的正確に抽出できるアルゴリズムを開発できれば、権力側にとっては監視ツールが格段に「使える」ものになるはずです。
このドラマでは、どうやらそうしたアルゴリズムを開発した者によって、犯罪にかかわる人物を特定し、犯罪を予知し予防しようという試みを企てた人物の話、ということのようです。
まだ一話しか観ていないので、このハロルド・フィンチという謎の億万長者がいったい何のためにそんなことを始めたのかは、正直よくわかりません。彼の言うとおり、世の中を良くしようということのためだけなのか、そうだとしたら素晴らしいですが、国家権力でもない者がこんな諜報活動をしていたら、お金はいくらあっても足りないはずだし、せめて莫大にもうかる他のサイドビジネスがないと現実的ではありません。いや最初から現実的な設定ではないんだけどさ。
といいつつも、元諜報員だったジョン・リースという凄腕のスパイを使って、人物の全体像を探り事件を解決していく様は、なかなかに見ごたえはあります。
というわけで、ドラマの設定に若干疑問を持ちつつも、もう少し見進めてみようと思ってます。
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