WOWOWドラマ「ザ・フォロイング」です。
http://www.wowow.co.jp/drama/following/
#9 愛の鋭利 Love Hurts
この9話目が終わった瞬間、私は、はて、今後、何を楽しみにこのドラマを追っていったらいいのか、ということが分からなくなってしまいました。
正直、とても困っています。
このドラマのスタート以来の危機に立たされているわけです。私自身が、です。
私は、別に誰かに頼まれたりお金をもらったりしてドラマを見ているわけではないし、勝手に自分で見たくて見ている視聴者なのだから、面白くなければ観ることをやめてもいいはずです。実際、途中で鑑賞を止めてしまった海外ドラマは数は少ないけれどあるにはあります。
けど、まさか、このドラマについてはそんなことはないと思っていました。
並々ならぬ期待を胸に、相当の注目度を持って見始めたドラマです。
しかも、途中で「ちょっと違うかも?」ということに薄々気付きながらも、いやここから面白くなるはずだ等と淡い期待にぶら下りながら9話まで見続けてしまった以上、ここでやめてしまうワケにはいかない。
しかし、今後見続けるだけのモチベーションを保ち続けることができるのだろうか。
そこで取り急ぎ、私がこんな気持ちになっている原因を突き止めることにしました。
その原因は簡潔にまとめると、焦点ブレ過ぎ、つまり、感情移入先ブレ過ぎ、ということだと思います。
もちろん、ドラマを観ている人の多数が納得できるズレ方ならいいし、フィーチャーされる人物が端役であっても魅力的であればスピンオフとかも出来ちゃうくらいだから、別に焦点をズラすことがドラマにとって必ずしも悪いことではないのはわかります。
でも現時点で最大の関心事は、ジョー・キャロルの確保とジョーイの奪還でしょう。
ジョーイをさらった3人のバラバラになってしまった人間関係や、屋敷内フォロワーたちの行動や思い、人間関係が、そんなに重大な関心事となりえているでしょうか?
9話では、クレアと同じ名前の被害者が狙われ殺害されるという事件が起こりましたが、肝心のクレアは写真等でしか出てきませんでした。ジョーイにあっては1ミリも出てきませんでした。その存在が忘れられているかのようです。その事件の行方を追っていた身としては、焦点を強引にズラされてしまい、何を追っていたのか、何を追うべきなのか分からなくなってしまったうえに、特に興味もない映像を強引にこれでもかと見させられている気分です。
ラストシーンでこれ見よがしに出てきたジェイコブにも、正直何とも思えませんでした。
だって、そんなことは知ってるし。
殺人オカルト集団のフォロワーなんて、所詮コマにすぎないわけでしょう。実際、24の悪役・端役並みにガンガン死んでる。
そんないつ死んでもおかしくない人への感情移入なんて、その人自身によほどの魅力がない限りできませんよ。だいたいそれほど魅力的な人物であれば、フォロワーの中では突出して異彩を放っているはずだし、なにか一般人に同情できるような面を持っているはずです。
その辺のキャラクター作りが今一つ上手くいっていないというか、功を奏していない気もして残念です。
とはいえ、ライアン・ハーディは素敵です。
ライアンが今回の犯人を説得する際に口にしたクレアへの告白、あれは本物です!
ライアンの青い瞳にもう一度、このドラマの行く末を賭けてみたいと思います。
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